サイバーディフェンス研究所は、2026年6月18日付で、代表取締役社長の砂田務氏が退任するとともに、水口直人氏が代表取締役社長に就任すると発表した。
新社長に就任した水口氏は、以下のようにコメントしている。
AIの進歩は私たちの生活と業務に計り知れない恩恵をもたらす一方、サイバー脅威を質・量ともに飛躍的に拡大させています。高度なマルウェアの自動生成、精巧なフィッシング攻撃、ディープフェイクを用いた情報操作----利益とリスクは、同じ技術の表裏に存在しています。さらに、ファームウェア改ざんやサプライチェーンを通じた物理層への攻撃といったハードウェアセキュリティの問題、そして電力・水道・交通など社会を支える重要インフラ領域への脅威も確実に広がっています。サイバーセキュリティの主戦場は、今やソフトウェアからハードウェア、ITからOTへと、とどまることなく拡大しています。 この現実を踏まえ、当社の経営の根幹に据えるのが、次の信念です。
「人間がもたらす脅威には、人間しか対処できない。」
サイバー攻撃は、ツールや自動化の裏側に必ず人間の意図と創意が潜んでいます。AIがいかに進化しようとも、攻撃者の思考を読み、その戦略を見抜き、組織として対応する力は、最終的に人間の知恵と経験にかかっています。そして、それは攻める場面だけではありません。守る側においても、本質を見極め、AIが導いた判断を最後に人の目で確かめ、その結論に責任を引き受ける、信頼の最終的な拠り所となるのは人間です。だからこそ当社は、技術を磨くと同時に、人を育て、人の力を信じる組織であり続けます。
その人材に求められるのは、高度な専門スキルと高い倫理観の両立です。サイバーセキュリティのプロフェッショナルは、攻撃者と同等以上の技術力を持ちながら、それをいかなる状況においても正義のために行使する矜持を持たねばなりません。知識と技術は力であり、倫理はその力を正しく発揮する指針となるものです。当社はこの二つを両輪として、人材育成と組織文化の醸成に取り組んでまいります。
具体的には、研究・技術開発の強化、人材育成と組織力の向上、そして社会・産業界との連携強化を推進してまいります。IT・OTの各領域からハードウェア層に至るまで、社会を構成する様々なアタックサーフェスの脅威動向を的確に把握し、次世代のサイバーセキュリティソリューションを創出するとともに、高度な専門性と倫理観を兼ね備えた人材を育て組織全体としてのレジリエンスを高め、さらには官民の垣根を越えた協力体制を構築することで我が国全体のサイバーセキュリティ水準向上に貢献してまいります。
新任代表取締役 水口直人氏の略歴
- 2003年3月:東京大学法学部卒業
- 2003年4月:日本電気株式会社入社
- 2008年4月:NEC Brasil S.A.出向(ブラジル)
- 2016年10月:NEC Latin America S.A.兼NEC Solucoes de Seguranca Cibernetica S.A.出向(ブラジル)
- 2022年1月:NEC X, Inc.出向(米国)
- 2026年4月:サイバーディフェンス研究所エグゼクティブアドバイザー
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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