SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

Events & Seminars

【デブサミ2011レポート】Expression Blend + SketchFlowで始めるRIA開発

Expression Blendは、マイクロフトのRIAプラットフォームであるWPFやSilverlight向けのUI設計・デザインツールだ。最新版のExpression Blend 4では、プロトタイピング機能の強化やWindows Phone 7のサポートなど、さらなる進化を遂げている。2月17日・18日の両日に開催された「Developers Summit 2011」(主催:翔泳社)での日本マイクロソフト 大西彰氏の講演は、豊富なデモを交えながら、その代表的な機能やユーザーエクスペリエンスを考慮したRIA開発のポイントなどを紹介した。

Visual Studioとの連携で、効率的なRIA開発を実現するExpression Blend 4

 WPFやSilverlightを利用したRIA開発では、XAML(eXtensive Application Markup Language)と呼ばれるXMLをベースとした言語でユーザーインターフェースを定義する。Visual Studio 2010では、ある程度XAMLを意識せずにUIをデザインすることも可能だが、動画やアニメーションなどを活用した複雑なUIではXAMLコードを大量に手書きする必要があり、効率が悪い。そこで、ロジックとUI部分の開発を分離して効率化を図るとともに、ユーザーエクスぺリエンスに優れたRIA開発を実現するために登場したのが、WPFおよびSilverlightアプリケーションのUI デザイン・設計に特化したツール「Expression Blend」だ。

日本マイクロソフト株式会社 
デベロッパー&プラットフォーム統括本部
デベロッパーエバンジェリスト 
大西 彰氏
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部デベロッパーエバンジェリスト 大西 彰氏

 2010年10 月にリリースされたExpression Blend 4 SP1では、Windows Phone 7向けのSilverlightアプリケーション開発もサポート。1つのツールで、RIA(Silverlightアプリケーション)、デスクトップ向け(WPFアプリケーション)、スマートフォン向け(Windows Phoneアプリケーション)など、それぞれの開発に対応可能となった。

 大西氏はこれを「.NETテクノロジーを基盤とした開発プラットフォームだからこそのメリット」と強調する。例えば、普段Visual Studioを使用している開発者が初めてExpression Blendを使う際、最初は画面構成の違いなどに少々戸惑うかもしれないが、.NETFrameworkによる開発の勘どころは共通点も多いだろう。また、Expression BlendではVisual Studioと共通のソリューション・プロジェクトファイルを開くことが可能で、両者の高度な連携を実現している。その点についても、大西氏は実際の画面を見せながら説明した。

SketchFlowで詳細設計前にプロトタイプを容易に作成

 続いて、MediaElementを使ったメディア(動画)再生やStoryboardによるキーフレームアニメーション作成、プロトタイプの作成など、Expression Blendの主要機能をデモを交えながら紹介。特に「SketchFlow」と呼ばれるツールを使ったプロトタイピングは特徴的であり、来場者の目を引いた。  

 SketchFlowでは、まさに「スケッチ」感覚で各画面のレイアウトや配置したいオブジェクトを描いたり、複数の画面を配置してそれらを引き出し線でつなぐだけでアプリケーションの画面遷移なども定義できる。これにより、詳細設計の前に、アプリケーションの動きを視覚的に確認することが可能となる。作成したプロトタイプは、Webブラウザのプラグインで動作するSketchFlow プレーヤーで閲覧可能な形式で出力されるため、レビュアー側には実行環境としてブラウザとSilverlightがあれば、すぐに確認することが可能だ(画面)。そして、SketchFlow プレーヤーの画面上に直接テキスト注釈やマークを書き込んで、フィードバックすればよい。

 最後に大西氏は、Windows Phone 7向けSilverlightアプリケーション開発のデモも披露。Expression BlendでのUI開発から、Windows Phone 7デバイスをエミュレートしてPC上でのデバッグ、デバイスに転送して実行といった、ひととおりの開発過程を紹介した。

 「Expression Blend 4に関心のある開発者の方は、試用版を用意しているのでぜひ利用してほしい。実践的なビデオチュートリアルなども順次作成していく。また、Windows Phone 7に関しても今後どんどん情報を発信していく予定なので、ご期待いただきたい」と語り、セッションを締めくくった。

画面:フィードバックの作成画面(左)と受け取った後の確認画面(右)

画面:フィードバックの作成画面(左)と受け取った後の確認画面(右)
 
 
お問い合わせ

日本マイクロソフト株式会社
マイクロソフト カスタマー インフォメーション センター
TEL:0120-41-6755 (9:30 ~12:00、13:00 ~19:00 土日祝日、弊社指定休業日を除きます)
 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Events & Seminars連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2957 2011/03/04 07:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング