Azure、Office 365、Dynamics、Windows Phone/部門トップがコミットするMicrosoftのクラウド戦略/WPC 2011レポート
ユーザーオリエンテッドなOffice 365
次に登壇したのは、ビジネス部門のプレジデントであるKurt DelBene氏。現Nokia CEOのStephen Elop氏の後継で、OfficeやOffice 365ビジネスも統括する。
DelBene氏は6月28日にローンチしたOffice 365について、「5万を超えるユーザがOffice 365にトライしてくれた。これはパートナーの努力に依るところが大きい。Office 365は非常に安全なデータセンター上で運営されており、SLAも高い。ユーザーオリエンテッドではないGoogle Appsとはまったくレベルが異なる」と語り、パートナーとともに作り上げた高いサービスレベルのクラウドリソースであることを強調した。
プレゼン中、同氏がもっとも時間を割いて紹介したのがコミュニケーションサービスのLyncである。ユニファイドコミュニケーションツールとしては「もっとも簡単に導入/デプロイできるシステムで大幅なコスト削減を実現する」と語り、「1,000万を超えるCiscoのレガシー(Voice over IP)、1億5,000万を超えるレガシーライン(電話回線)、これらが1~3年以内に我々の顧客になる」と宣言、旧来の電話システムをLyncにリプレースしていくビジネスを積極的に展開するとしている。また、買収したSkypeの機能を統合していくことも視野に入れているという。
デモンストレーションでは、Lyncがスマートフォンを含むどんなデバイス上でも快適に動作し、HD品質のビデオによるコラボレーションやモバイルデバイスとの容易な同期などが行われ、クラウドベースによるコラボレーションのメリットが強調されていた。

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五味明子(ゴミ アキコ)
IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。
Twitter(@g3akk)や自身のブログでITニュース...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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