SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

企業で使う!スマートフォン導入への道

スマートフォン導入で考えるべきセキュリティとは

第7回

 

端末のセキュリティ機能だけ見ていてはいけない

 私が法人を訪問する際に、よく受ける質問が「パスワード機能」についての質問だ。「8桁のパスワードをかけることが可能か」といった内容が多い。iPhoneやiPadの場合、通常のパスワードは数字4桁だが、構成プロファイルをインストールすることで最長16桁以上のパスコード(iPhone/iPadではパスコードと呼んでいる)に設定することができ、また英字が必要な設定にしたり、123、abcといった連続した設定を禁止することができる。ここまでできると、今までWindowsPCでやってきたルールに近くなるため、ここで満足してしまいがちだ。

 しかし、WindowsPCで禁止しているのに、スマートフォンで禁止するのを忘れてしまいがちなのは、アプリケーション購入だ。iPhoneやiPadならAppStore、AndroidであればAndroidマーケットがそれに相当する。これらを禁止するのかしないのか、を決めないことにはセキュリティが万能であるとは言いづらい。特にAndroidマーケットの場合、マルウェアやトロイの木馬といったものがそのままアップされているようなこともあるため、Androidマーケットをそのまま社員に使わせるかどうか検討しなくてはならない。その工程を飛ばしてしまうと、あとからとんでもないことになりかねないからだ。

インターネットはどうするか

 「インターネットはどうしますか?」と質問されると、何を言っているのだろう、と思われるのではないだろうか。インターネットを使えるのがスマートフォンの大きな特徴なのに、それを「どうしますか?」はないだろう、ということだ。

 しかし、ブラウザをそのまま使うかどうかは考えどころだ。iPhoneやiPadにはオリジナルのSafariというブラウザがあるが、それをそのまま使うのが一般的である。しかし、導入する企業によっては、何でもかんでも見られるのがよいとは限らない。例えば、店舗に置く場合や営業マンがネットを検索して顧客に説明する場合など、自社の社員以外にもスマートフォンを見る可能性がある場合、そこでアダルトサイトを見られる状態でもいいだろうか。店舗に置いてある場合に、来客が勝手にアダルトサイトやいかがわしいサイトを見ていたら、他の客はどう感じるだろうか。

 当社ではこういう場合に、iPhoneやiPadでは、構成プロファイルでSafariを隠してしまうことができるため、Safariを使わずにジェーエムエーシステムズが提供しているモバイルセキュアブラウザを推奨している。これを使えば、サイトをホワイトリスト化し、安全にサイトを閲覧することができる。

 何でもかんでも情報システム部門という企業が多いが、本当に導入する際にはここまで考えなくては万全のセキュリティとは言えない。

 次回は、個人端末を企業で使うということについて考えてみたい。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
企業で使う!スマートフォン導入への道連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

大木豊成(オオキトヨシゲ)

イシン株式会社 代表取締役シンガポール大学(現NUS)卒業
米国PMI認定Project Management Professional取得ソフトバンク株式会社で、Yahoo!BB事業立ち上げ、コンタクトセンター立ち上げ、おとくラインサービス立ち上げなど、事業・会社とサービスの立ち上げを担当。現在は「人と会社...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3484 2011/09/30 07:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング