「顧客に完全な選択肢を提供する」Fusion Applications
Oracle Open Worldも4日目。午後にはメインイベント ラリー・エリソン氏のキーノートセッションが控えているが、その前にもOracleとしては力を入れているOracle Appsのキーノートが行われた。
登壇したのは、アプリケーション事業の責任者であるスティーブ・ミランダ氏。昨日GA(General Availability)を迎えたFusion Applicationsについて紹介した。
Oracleは、自社開発したE-Business Suiteはもちろん、PeopleSoftやSiebelなど、買収した数多くのアプリケーション製品にも投資を続けてきた。それと並行する形で、まったく新たなアプリケーション製品であるFusion Applicationsにも相当の開発投資を行ってきた。
Fusion自体は、発表されてからすでに数年が経過しており、その一部についてはすでに何度か紹介されている。それがようやく一般の顧客の手にも入るようになったのだ。そのFusionについて、ミランダ氏は「顧客に完全な選択肢を提供するもの」だという。
FusionはSuite製品としても完全なものであり、さまざまなアプリケーションを提供する。さらに業種別に特化したアプリケーションも用意されており、単独で使うこともできれば、既存のアプリケーションに追加した形もとれる。もちろん、他社のアプリケーション製品と共存させて利用することもできる。
さらに、利用形態もオンプレミスはもちろん、SaaSのサービスとしても利用できるし、ホスティングしてOn Demandのサービスとして利用することもできる。「どの形態でもコードは一緒」で、好きな環境を自由に選べる。
SaaSではじめて、規模が大きくなったらオンプレミスへといったように、導入後にそれを移行することも容易だ。これは、どのような利用形態であっても、利用しているコードがすべて同じものだからだ。このようにバラエティがあり、既存資産とも共存でき、利用形態も選ばないということで、顧客にとっては「完全な選択肢」というわけだ。