ソフトウェア開発を成功に導くコラボレーションの実践手法~IBM Rationalが提唱するCLM
Innovate2011-Japan レポート
IBM Rationalは去る10月19日に開催された「Innovate2011 Japan」で、Collaborative Lifecycle Management (CLM)ソリューションの具体的な内容を紹介した。当日のセッションの内容を元に、CLMとその実践プラクティスについて紹介する。
日本の開発現場にたちはだかる課題

ソフトウェア開発の生産性向上は、企業にとってビジネスの業績を左右する課題だ。それが自社の製品や業務システムであれ、顧客への提供サービスや受注システムであれ、開発の効率、品質を向上させ、手戻りを減少させることはビジネス上の競争力を格段に優位にするからだ。
しかしながら実態は厳しい。JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)の調査によると、500人月以上のシステム開発プロジェクトの場合、品質に対して不満と答えた顧客は31%。4割以上のプロジェクトが納期遅れ、設計仕様の変更による手戻りなどが増大しているというのが現状である。またIT能力の人員の能力の充足度に対しては74%が「不足している」と答えている。
「これは決して現場のIT部門の技術レベルの低下が原因ではない。むしろ技術ではなく業務知識や提案力、不況によるコスト削減の圧力や短納期化などといった厳しい環境要因による。こうした課題を乗り越えるための方法が求められている」―こう語るのは、IBMのRational事業部の熱海英樹氏である。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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