動画の利用はさらに広がりを見せている
CMパンチでは、eBookProというプロジェクトを立ち上げ、電子書籍の企画や制作にも最近は注力しているとのこと。電子書籍で利用するiPadなどの携帯端末は、直感的に利用するものであり、その操作を文章のマニュアルで説明するのは難しい。そのため電子書籍アプリケーションを制作した際には、その操作説明に動画の利用を始めているとのこと。もちろん、電子書籍そのものの中に、動画コンテンツを適宜埋め込むという利用も、どんどん増えそうだと佐々木氏は言う。
また、大学などでiPadに教科書や教材を入れ、学生に配るといったと動きも出てきている。その際の教材を、電子書籍で制作できないかといった依頼も増えているとか。
そこで、先生が行っている講義をそのままCamtasiaでキャプチャ録画できれば、それを加工し電子教科書にできると佐々木氏は考えている。この方法を応用すれば、企業などでセミナーやプレゼンテーションを行っている様子をCamtasiaで録画し、すぐに電子書籍に加工し配布することも可能だ。
「手間暇、コストをかけ、芸術的でクオリティの高いコンテンツを作るだけがプロの仕事ではありません。顧客ニーズを把握し、納得できる品質のものを安価に提供する。これも重要なプロの仕事です」(佐々木氏)。
クオリティと利便性、コスト―企業の動画利用に対する様々な要件を満たす、Camtasiaの利用シーンが、今後は確実に増えていきそうだ。