SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine Day 2022

2022年6月28日(火)13:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press

gからcへと進化したOracle Enterprise Manager/クラウド時代には統合管理ツールがITの主役になるかもしれない


EM 12cではクラウド環境をトータルで管理する機能が充実

 EM 12cは3年ぶりのメジャーバージョンアップであり、前バージョンから数多くの機能が追加された。そのような新機能の中で、タン氏がもっとも気に入っているのがConsolidation Plannerだという。これは、既存の複数のシステムを、Oracle ExadataやOracle VMが稼動するサーバーにどのように統合すればいいかをアドバイスする機能だ。実際のサーバーの稼動状況をもとに、どのサーバーとどのサーバーを1つにすればいいのか、1つの統合サーバーにいくつの既存サーバーを統合すればいいのかといったことを自動的に判断しアドバイスしてくれる。

 そして、Consolidation Plannerのアドバイスに基づき、Oracle Virtual Assembly Builderという機能を使って既存アプリケーションをOracle VMを用いてパッケージ化できる。これをExadataなどのクラウド基盤にEM 12cを使って簡単に配置でき、それでクラウド上のサービスとしてユーザーに提供可能となる。つまり、これらの機能の活用で、オンプレミスからクラウドへの移行作業の効率化が図れることになるのだ。

 もう1つタン氏がEM 12cの機能として推奨するのが、Application Replay。従来、本番システムにおけるデータベースへのアクセスをキャプチャーし、それを新たなシステムに適用して本番と同様なアクセス状態を再現しテストをする機能が提供されていた。今回のApplication Replayは、それをミドルウェアまで拡張したものだ。アプリケーションの動作すべてをキャプチャーし、それを移行先のシステム環境で再現できるようにしたのだ。

 この仕組みを利用すれば、既存アプリケーションの利用状況とまったく同じ動作で、移行先においてアプリケーションテストが可能となる。そしてこれを利用するのに「1行たりとてテストスクリプトを書く必要はありません」とタン氏。これにより、たとえばオンプレミスからクラウド環境へ移行した際のテスト作業の漏れがなくなることに。これもまた、クラウドへのシステム統合や移行作業の効率が、大幅に向上することにつながる。

 クラウドの管理でもう1つ重要となる機能が、課金管理だ。EM 12cでは、データベースやミドルウェアのリソースについてユーザーごとに使用量を管理でき、それに応じて従量課金が可能になる。プライベートクラウドの環境であれば、実際に課金まで必要としないかもしれない。そんな場合でも、ユーザーや部署ごとにどのリソースをどのように利用したかの明細情報を得ることができ、それをもとに無駄のないより効率的なシステム運用の実現も可能となる。

 これらクラウド環境を管理する機能が充実したことで、ソフトバンクテレコムのパブリッククラウドサービスである「ホワイトクラウド」において、管理ツールとしてEM 12cを採用し課金機能も利用するという。その結果、「別途クラウドサービスの課金の仕組みを独自構築する必要がなかったために、サービス提供のための初期投資コストを下げることができた」(タン氏)

 10月にサンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldに参加していた、ソフトバンクテレコムの取締役専務執行役員 兼 CISOの阿多親市氏にホワイトクラウドの話を訊いた際にも、当初発表した時期よりサービスの開始が遅れている原因の1つが、このEM 12cの提供開始を待ったせいだというから、タン氏のこの説明を裏付けているといえるだろう。

次のページ
ExadataやExalogicの管理機能も強化

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3593 2012/02/10 18:17

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年6月28日(火)13:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング