SQL トレースから拡張イベントへの移行
拡張イベントのイベントなどのオブジェクトは SQL Server 2012 で大幅に増えました。これにより SQL トレースの殆どのイベントをカバーしており、今後はデータベース エンジンでは SQL トレースの代わりに拡張イベントの使用が推奨されます。また、SQL トレースの Security Audito イベント カテゴリについては SQL Server 監査を使用することになります。
SQL Server 2012 では SQL トレースから拡張イベントに移行を容易にするため、SQL トレースと拡張イベントの対応を確認できる 2 つのビューが提供されます。
sys.trace_xe_event_map |
拡張イベントのイベントと SQL トレースのイベントの対応表。 1つの行が1つの SQL トレースのイベント ID と拡張イベントのイベント名の対応を表します。 |
sys.trace_xe_action_map |
拡張イベントのアクションと SQL トレースの列の対応表。 1つの行が1つの SQL トレースの列 ID と拡張イベントのアクション名の対応を表します。 |
既に SQL トレースを使用されている場合は、これらのビューを使用して等価な拡張イベントを作成できますので、次のサイトを確認してみてください。ただ残念ですが、この変換は自動で行うことはできず、手動で行っていただく必要があります。
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坂輪貴行(サカワ タカユキ)
日本マイクロソフトの Premier Field Engineering 部にて、SQL Server ユーザーの支援を行う。前職はシステム エンジニアであり、長く Sybase を使用したプロジェクトに従事。業界歴 14 年の月一ゴルファー。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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