SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

mobidecレポート

iOSとiCloudの動向、そしてモバイルビジネスへのインパクト

mobidec 2011 西田宗千佳氏 講演レポート


   iPhone/iPadの人気により、アプリケーションビジネスへ注目が集まっている。書籍やゲーム(アプリ)だけでなく、音楽/映画など、すでに進展していた「パッケージからデジタル配信へ」の流れが本格化している。フリージャーナリスト西田宗千佳氏のセッションは、モバイル系ビジネスの中で、そうした新しいコンテンツビジネスがどのような変化にさらされるかを考察するものとなった。2011年11月25日に開催されたmobidec2011(主催:翔泳社、MCF)のセミナーの概要をレポートする。

デバイス、ビジネス環境の変化を理解し新たな展開へ

フリージャーナリスト 西田 宗千佳 氏
フリージャーナリスト 西田 宗千佳 氏

 スマートフォン、iPhoneの時代になって、何が変わったのか。西田宗千佳氏がもっとも注目しているのが、コンテンツ販売モデルの変化だ。iモードやEZWebの公式コンテンツでは、基本的にキャリア側のコントロールが存在している。ビジネスの主体はコンテンツの中身だけではなく、回線の状況やキャリアの意向を加味したビジネスモデルであったといえる。同時に、キャリア課金によるビジネスが上手く回っていた。

 それがスマートフォン時代では、基本的に配布されるアプリやWebサービスは、トラフィックコントロールとは無縁の状態にある。そのため、サービス作成の自由度が上がるが、その半面、ネットワークへの負荷が高まっていく。また、課金形態が多彩化することで、従来の価格設定の常識に、必ずしもとらわれる必要が無い。現状では、iOSのコンテンツが金額ベースでAndroidの10倍売れているが、1500~3000円のコンテンツでも売れている。つまり、公式アプリ中心の時代とは、ユーザーの意識が変わってきていると考えていい。その一方、通常の無料Webサービスと競争することになる。そのため、課金までの敷居が上がることになる。

 今後の携帯ビジネスにおけるデバイスは、スマホだけでなく、タブレットにも注目すべきだ。現在売れているのはiPadが中心だが、西田氏は来年以降、他機種も売れ始めると見ている。タブレットはスマホ以上にコンテンツを「見る」コンピュータという性格を持つ。そこで「ディスプレイのマジックナンバーを強く意識すべき」というのが西田氏の主張だ。PCの普及が始まったころ、個人用プリンターは解像度が低く、文字はぎざぎざだった。そのクオリティが上がっていき、商業印刷レベルになっていった。そのときのマジックナンバーが、ドットを認識できなくなる300dpiだ。つまり、タブレットが300ppiに近づくと、ユーザーのコンテンツの受け取り方が変わり、需要が増大するというわけだ。

次のページ
コンテンツのノンパッケージ化を支えるクラウドとストリーミング

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
mobidecレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3658 2011/12/12 19:54

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング