GClueは福島県の会津若松市を拠点に、Android/iPhoneなどのアプリケーション開発を行っている。代表取締役である佐々木陽氏のセッションは、Android OS 4とiOS5の特徴の比較や、新しい機能、最新のマーケット動向などを解説するものとなった。両OSの進化は収れんしつつあり、今後の注目ポイントは劇的に性能がアップしていくCPU/GPUとクラウドだ。
AndroidがiOSの出荷数を抜いた後も両者の均衡状態が続く

佐々木陽氏のセッションは、佐々木氏のiPhoneからプレゼン画像を転送し、投影する形で行われた。MacBookでKeyNoteのデータを編集し、iCloudにアップロードしてiPhoneに同期し、Wi-FiによるAirPlayミラーリングしたAppleTV経由で投影する、という仕組みだ。これは最新のiPhone4SとiOS5から可能になったことで、デバイスとOSの進化がモバイルの可能性を拡張していることが実感できた。
本セッションのテーマである両OSの出荷状況だが、2011年11月時点で、iOS系は1日31万台アクティブになっており、Androidは55万台。累計販売台数は、iOS2.5億台、Androidが1.9億台とされている。Androidの1億台は半年間のものであり、急激な勢いで伸びていることが分かる。ただ、「iPhoneの先進性というアドバンテージはまだ失われていない」というのが佐々木氏の見立てだ。そのためAndroidの普及が進んでも、アクティブなユーザーの数は均衡する状態が続くと思われる。デバイス数はiOSでは7なのに対し、Androidは400だ。さらにAndroidでは数多くのOSのバージョンが混在しているが、最近スマホ向けとタブレット向けのOSが統一されて4.0が出るなど、着実に進歩している。
TVでは今、Apple TVとGoogle TVが出ている。AppleはOSが4.4.2、Googleは3.1で、スマートフォンよりも古く、テレビ用にカスタマイズされている。Apple TVはアプリのダウンロードができない。その代わり、プレゼンの映像転送が可能などの機能がある。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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