バックアップと運用オペレーションの効率化
またバックアップするデータ量が増えている。例えば流通サービス業で人の行動ログを取り、ビジネスの分析に使っているからだ。そこでJP1/VERITASを使えば重複データをきちんと排除し、必要な部分と更新された部分だけを対象にした効率的なバックアップが可能になる。日立内における実測で、8~9割の削減できているという。遠隔地のデータセンターにバックアップする際には、ネットワークへの負荷も軽減できる。

自動化と同時にポイントとなる標準化で注目すべきは、運用オペレーション手順だ。データセンターの運用管理は、複数のシステムを複数の管理者がローテーションで担当している。そのため、誰がどのシステムを担当しても、オペレーションできなければならない。ところが実際の運用は属人的になっていることが少なくない。当然、紙のマニュアルが用意されているが、何か手順に変更があった場合、それを全員がリアルタイムに共有するのは困難だ。そこで運用システム手順のシステム化を担うJP1/IM-NPを使えば、各オペレーターが蓄積したノウハウを組織全体で共有できるようになる。運用としてよくあるモデルケースをテンプレートとして提供しており、この製品の商品価値となっている。

ソフトウェアとハードウェアの両面でサポート
日立は、ハードウェアでもデータセンター運用をサポートしている。例えば仮想マシンの構成変更に伴う性能バランスの見直し時には、負荷状況をモニタリングしコントローラ間の性能バランスを考慮する必要がある。また、この自動負荷分散の機能により、
クラウドコンピューティングの導入が本格化してきた現在、データセンターの運用基盤にとって、日立のJP1とストレージというインフラが検討されはじめている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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