論理障害に対応し、さらに高度な活用方法も
Flashback Databaseを設定しておくことで、ヒューマンエラーといったデータの論理障害にも対応できます。これは、厳密なオペレーションが求められるデータベース・システムにおける作業時には、「最後の保険」とすることができるでしょう。
「本番のデータベースをFlashback Databaseで巻き戻すのは抵抗がある」場合においても、スタンバイ・データベースにFlashback Databaseを設定しておけば、災対環境側で、万一の場合のデータ復旧を検討することもできます。
これは、物理的な障害のみにしか対応できないストレージのレプリケーションでは得られないメリットです。
さらに、Active DataGuardを用いることで、スタンバイ・データベースにログ適用を続けながら、SQL問い合わせを実施することができます。
レポート機能等のオフロードができる場合はこの機能の活用も検討できるでしょう。
【セミナー動画/資料】実践!! 高可用性システム構築 ~Data Guard基本編~(P35~)
想定される障害に対し、Oracle Database Enterprise Editionの機能を活用することで、より柔軟で、遊休資産を活用できる構成を組むことができます。
以下のサイトに推奨構成が掲載されていますので、システム・アーキテクトを目指す方は一度目を通しておくとよいでしょう。
Oracle Maximum Availability Architecture - MAA
手元の環境でOracle Databaseを体験してみよう!
Oracle Databaseの高可用性技術は、Oracle Technology Network上で公開しているOracle VM VirtualBox向けの仮想イメージを利用することで、お手持ちのPC環境でも実際に体験いただくことができます。
仮想マシン・イメージ (Oracle VM VirtualBox向け)
以下に紹介するハンズオンキットを用いて、DataGuardやFlashback Database機能の導入/構築から実際の障害復旧まで一度試してみることで、本番システムに導入するためのイメージをつかむことができるでしょう。
Oracle Data Guard Basic Hands On Training ハンズオン環境構築キット
[内容]
- Data Guard環境構築
- Data Guard機能体験
- Active Data Guard機能体験
壊して体感する!Oracle Data Guardによる障害復旧対応ハンズオン
[内容]
- プライマリ・データベースでの障害時の対応
- ブロック破損発生時の対応
- データファイル破損発生時の対応
- データベース破損発生時の対応
- データの論理的な損失時の対応
- スタンバイ・データベースでの障害時の対応
2月はどんな記事が人気になるでしょうか?次回も、皆様が"使える"ネタを提供していきたいと思います。