みんなと一緒に仕事をやり遂げるにはさらなるスキルが必要
2011年にはORACLE MASTER Platinum Database 11gへの移行試験にも無事合格。次の目標は、Real Application ClustersのExpert資格とのこと。Oracleのスキルを高めるとともに、今後はスキルの幅を広げていきたいとも考えている。特に、MySQLやOracle WebLogic Server関連の資格に興味を持っているという。
「今の職場では、Oracle製品だけでなく顧客システム全体の問題解決が求められます。当然のことながら、OracleからMySQLへの移行を検討されているお客様もいます。アプリケーションサーバーとしてWebLogicが使われている例もたくさんあります。MySQLやWebLogicも分かっていれば、提案の幅が広がりますし、より迅速に問題解決ができますから」(上野さん)
上野さんは、プログラマー時代には、自分が作ったものがシステム全体のほんの一部であっても、それが実際に使われていると感じられることが楽しかったという。今は、お客様の問題解決に貢献できていると感じられることで、仕事の充実感を得ている。この仕事の充実感を得るために、データベースのスキルはもちろん、その周辺技術についても積極的に学ぶようになり、コミュニケーション能力を含めたビジネススキルの向上にも取り組んできた。なにより、「お客様と一緒に問題を解決するためには、お客様を含め、それに関わるさまざまな人との信頼関係が大切です」と言う。
上野さん、コミュニケーションについてはかなり気を遣っている。電話で会話した後、認識合わせも含めて関係各位へメールを出すことが度々ある。直接電話で会話した人にも、そのメールで初めて内容を知った人にも、等しく意思伝達ができるよう、メールはかなり慎重に書いている。たとえば、「電話で会話をした方の立場、その方の所属する組織全体の立場、その先にいるお客様の立場など、できるだけ気を配るようにしています。技術だけではなく、コミュニケーションスキルも含め、これまで自分が教わってきたことを、今度は人に伝えられるようになりたい」(上野さん)
ITがどうこうというよりも、人と一緒に仕事をやり遂げる楽しさを、上野さんは知った。信頼関係のもと他の人と一緒に仕事をするには、自身に技術スキルがなければならない。だから技術の幅を広げ、新たな分野にもチャレンジしていく。それが、上野さんのこれからの方向性なのだろう。
■■■ Profile ■■■
上野めぐ UENO,Megu
株式会社 コーソル
Oracleサポートグループ
新卒で30名規模のソフトハウスに入社し、約2年間、Javaを使ったシステム開発やDBのテーブル設計などに携わる。
DB技術の奥深さに惹かれ、2007年3月、Oracleを中心としたDB技術のプロフェッショナル集団であるコーソルへ入社。
入社以降、一貫してOracle Database製品サポートセンターのテクニカルアナリストとして活躍。2009年1月にORACLE MASTER Platinum Oracle Database 10g、2011年7月にORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11gを取得した。
プライベートでは、2011年に結婚。忙しいながらも、公私共に充実した毎日を過ごしている。東京ヤクルトスワローズファンで、シーズン中は試合結果に一喜一憂している。特技は、初段の腕前を持つ柔道(?!)。
写真は、日本初のOracleユーザーグループである「JPOUG」のイベントに参加した際にもらったTシャツ。