新しいテクノロジー活用で個との「つながり」を実現
大航海時代に新しいテクノロジーが新航路開拓に貢献したのと同様、情報大航海時代における新市場開拓でもテクノロジーがキーになる。そこでIBMが羅針盤として位置づけているのが「スマーター・アナリティクス」だ。これは情報活用に役立つプロダクト、サービスを以下の5つのポイントで統合したものになる。
統合:社内外の様々な情報を統合し、分析に適した形に整える。
予見:情報を分析し、素早く洞察を得る。
行動:分析結果に基づいた最適な意思決定を行い、実行する。
学習:分析/行動結果を検証、学習し、分析力を継続的に強化する。
変革:統合、分析、行動、学習を組織に繰り返し展開し、価値創造のための変革を促進する。
では、スマーター・アナリティクスを使い、具体的に何をすれば良いのか。そこでヒントとして清水氏が紹介したのが「IBM Global CEO Study 2012」。この調査により、数多くのCEOが「つながり」による優位性の構築に取り組んでいることが分かる。すなわち、社員との価値観共有を通じ、権限を委譲する。市場分析だけでなく、ソーシャルメディアなどの非構造化データも分析し、個のレベルで顧客に応対する。さらに、すべての局面で複雑化する事業環境で求められるイノベーションには、パートナーとの連携が不可欠と考えている。
「情報大航海時代に企業の優位性を確保するには、新しいテクノロジーの活用がキーになる」(清水氏)。