SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

IT業界の新キャリアパス

クラウド時代に求められるスキルセットは「クリエイティブ」と「スペシャリティ」、IT業界の歴史にみるキャリアとスキルの変化点

■第ニ回

キャリアやスキルは、本来、ビジネスモデルや顧客に必要とされる技術に合わせて変わっていかなくてはなりません。これまでIT業界は、ホストからのダウンサイジングやインターネットの登場などに対し、柔軟に変化してきました。今後、どのような変化が起きうるのでしょうか。IT業界の歴史を振り返って考えてみましょう。

集中から分散、そして集中に向かうアーキテクチャ

 筆者が大学を卒業してIT業界に入ったのは、1987年でした。まだメインフレームが全盛ともいえる時代で、Unixのワークステーションやパソコンが安価になり始め、ビジネスへの適用が始まったころです。当時、筆者が秋葉原でボーナスを叩いて購入したMacintosh Plusは、なんと40万円もしました(メモリはたったの1MB)。

 まだまだパソコンは高価な機器で、一部のマニアには受け入れられていたものの、とても普及しているとは言えない状況でした。しかしその後、パソコンの価格性能比が何倍も上がり、IBM/AT互換機が一気に普及しました。結果として、メインフレーム一辺倒だった情報システムのアーキテクチャは、Unixワークステーションやパソコンへとダウンサイジングされることになったのです。

 システム構築を担うエンジニアが必要とする技術や方法論は、基本的に、その時代に採用されたアーキテクチャに依存します。下図に、1970年代から2010年代にいたるアーキテクチャや設計技術などの変遷を示します。

図表:アーキテクチャの変遷

 1980年代は、ワークステーションやパソコンが急速に普及し、バブル景気の後押しもあってメインフレームからのダウンサイジングが大いに盛り上がりました。そして、1990年代後半からインターネットの普及とともに、Web型のシステムが脚光を浴び、現在はクラウドの時代です。インフラの標準化やアプリケーションサービスのモジュール化が進展し、巨大なデータセンターで運用管理されたシステムの一部を、ユーザーは必要なときに必要なだけサービスとして利用することができます。メインフレームからオープン、クラウドへの流れは、集中から分散、そして集中へ回帰しているとも言えるでしょう。

次のページ
スキルがメーカーに依存した時代

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
IT業界の新キャリアパス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

克元 亮(カツモト リョウ)

IT業界で約20年にわたり、システム開発やITソリューションの適用支援、アーキテクチャデザインなどに携わる。現在は、プロジェクトマネジメント、マーケティングに従事。著書には、『「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ』『この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本』(日本実業出版社)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4678 2013/04/12 11:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング