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クリエイティブな組織を創造する10のガイドラインと7つのツール

世界最高のビジネススクール「ウォートン・グローバル・フォーラム・東京2013」レポート(第4回)


圧倒的な「質と量」のMBAプログラムを提供し、世界のビジネスをリードするペンシルバニア大学ウォートン・スクール。先月行われた「ウォートン・グローバル・フォーラム・東京2013」には卒業生を中心に約650名が参加し、ウォートン教授陣・パネリストと最先端の知識を共有した。イベントレポート第4回(最終回)は、ジェリー・ウインド教授による、イノベーションを起こす組織創造をテーマにした講義「創造的組織を創造せよ」を紹介する。文章ではなかなか伝えにくいが、ウインド教授の熱意が溢れる、大変印象的な講義であった。以下当日の講義を講義録として、ポイントを紹介する。

クリエイティブな組織を「創造する」10のガイドライン

 あなたの組織の課題は何だろうか?あなたは組織のために、何を達成したいと願っているだろうか?たとえば、優秀な人材の採用、メンバーの意欲を高めること、知識を共有・活用すること、そして、創造的であること。このような課題の解決には、正しいツールが存在し、役に立つ。今から示す具体的な活動を、是非あなたの組織で実行してもらいたい。

ジェリー・ウインド教授

 CREATIVITYの頭文字をとって、下記のガイドラインを提示する。

  • C(Culture):組織の文化こそ成功のカギ
  • R(Reexamine):先入観を打破する
  • E(Empower):関係者全員に働きかける
  • A(Align):目的とインセンティブを結びつける
  • T(Tools):創造的な選択肢を生み出すツールを活用する
  • I(Iterative):実験の反復と修正
  • V(Virtual):バーチャルな、開かれた、ネットワーク型組織
  • I(International):国際的で、分野横断的な視点
  • T(Talent):才能ある人材を、探し、育て、確保する
  • Y(Yield):創造性が割に合うか、測定する

組織の文化づくりには、徹底した取り組みが必要

 組織の文化を作り上げるには、どういう姿を目指すのか。例を見せてみよう。

 たとえば、新たな表現に挑戦してきた芸術家の作品をメンバーに見せてみる。このような芸術家が、どれほど大胆な挑戦をしてきたか、メンバーに伝えよう。このような取り組みに始まり、会社が行うあらゆることが、文化に結び付けられていなければならない。徹底的な取り組みを抜きにして、文化など定着しない。そして、これから述べるいくつもの取り組みも、互いに繋がっており、組織の文化となっていくものである。

あなたの組織の先入観を打破しよう

 犯罪率が高く、ドラッグがはびこり、人々が貧困に喘ぐ。これは、都市の内部でも起きているし、新興国でも起きている。しかし、多くの企業は、新興国にビジネスチャンスがあると考え、都市の内部には見向きもしない。起きていることは同じなのに。

 たとえば、都市の内部の市場を、国内新興市場と呼んでみてはどうだろうか?先入観を打破するために、呼び名を変えてみるのだ。「おや?」と思えばしめたものだ。

 皆さんは、ロジャー・バニスターを知っているだろうか?かつて、1マイル走で4分を切ることは、人類には不可能だと思われていた。それは肉体的限界だ、という先入観に縛られていたのである。しかし、ロジャー・バニスターが4分の壁を破った。すると、その後の3年間で、何と16人が4分の壁を破ったのである。実は、4分の壁は肉体的限界などではなく、先入観に過ぎなかったのだ。このような、先入観、即ち、「4分の壁」に、皆さんも突き当たっていないだろうか。あなたの組織には、あなたの組織の成功を阻む「4分の壁」があるのではないか?ロジャー・バニスターのように、先入観の壁を打破していこうではないか。

 世界では、たくさんの画期的な製品が生みだされている。これらの製品に共通しているのは何だろう?よく考えてみよう。

これらのイノベーションに共通しているものは何か?

 それは、「先入観を打破」しているのだ。スターバックスも良い例だ。コーヒーはありふれたもので、コーヒーを売るには、値段を下げるしかない、と誰もが思っていた。しかし、スターバックスは、従来よりも高い値段で、コーヒーを世界中に売りまくっているのである。今まで当たり前、と思われていたことを覆すことがイノベーションなのだ。

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創造的取り組みとリスクテイクを賞賛しよう

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この記事の著者

小川 康(オガワ ヤスシ)

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https://enterprisezine.jp/article/detail/4808 2013/06/27 23:41

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