SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine Day 2022

2022年6月28日(火)13:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

ビッグデータ社会のプライバシー問題

“Do Not Track”(オンライン行動の追跡拒否)をめぐる攻防―米国で高まるパーソナルデータ活用の規制強化の機運(2)

「行動ターゲティング」は、広告配信事業者等が、Cookieなどを用いて、個人のネット上の行動履歴を収集・分析し、個人の趣味嗜好にあわせた広告表示やサービスを提供する仕組みで、これまでに多くの関連ビジネスが創出され、拡大を続けているビッグデータビジネスの中心的な存在である。しかし、ネット上の個人の活動を本人の明示的な同意を得ないまま追跡して利用することは、プライバシーを侵害するのではないかという声が次第に大きくなり、規制強化の動きが顕著になりつつある。本稿では、米国のネット広告市場を概観しつつ、規制の動向を踏まえた対処のあり方について論じていく。

成長続く米国のネット広告市場

 米国のネット広告市場は、毎年大きな成長を続けており、2012年は約3.7兆円弱(366億ドル※1ドル100円で換算)に達し、全広告市場の26.6%を占めるまでになった。一方、日本のネット広告市場は、2012年に9,000億円弱で、着実に成長しているものの、その伸び率は小さく、全広告市場に占める比率も14.7%と米国の半分程度である(図1)。

図1:ネット広告市場及び全広告費に占めるネット広告費の比率に関する日米比較
出所:日本は電通の公表資料、米国のネット広告市場はIAB”Internet Advertising Revenue Report”、
広告全体の市場はKantar Mediaの公表資料からデータを収集して、1ドル100円で換算して作成。

 このように、米国におけるネット広告市場は、日本の市場規模の4倍で、全広告市場に占める割合も倍近くあり、かつ成長も著しい。それだけ広告主にとって支出する価値のあるメディアとみなされているといえる。そして、このネット広告の価値が、双方向性を利用したパーソナライゼーションであり、行動ターゲティングである。

 米国のネット広告市場の内訳は、検索連動広告が46%、ディスプレイ/バナー広告が21%、モバイル広告が9%、リスティング広告が7%の順となっており*1、いずれもが、何らかの消費者のアクションをトリガーにして配信されるものである。すなわち、事前に消費者の過去のサイト上の行動を追跡して蓄積・解析すれば、より高い精度の広告配信が可能となる。

 例えば、検索連動広告であれば、消費者のサイト閲覧履歴を蓄積・解析することで個人の関心事や嗜好を推測することができ、より個人にフィットする広告を配信できる。これに購買履歴や位置情報を組み合わせれば、ターゲット精度はさらに向上するであろう。

次のページ
“Do Not Track”(オンライン行動の追跡拒否)をめぐる攻防

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
ビッグデータ社会のプライバシー問題連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

小林 慎太郎(コバヤシ シンタロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4968 2013/07/19 07:00

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年6月28日(火)13:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング