NTTドコモベンチャーズ、日本マイクロソフト、ベネッセの3社によるEdTechCamp、およびデジタルハリウッド大学大学院佐藤昌宏研究室主催によるEdTech Jappan Pitch Festivalが2月16日に開催された。
佐藤昌宏氏は、教育分野はビジネスモデルの難易度の高さが指摘されているなか、今の教育制度や仕組みを変えたいと思う起業家を応援したいという思いから、EdTech Japan Pitch Festivalを開催しているという。「今回で第4回目のEdTech Japan Pitch Festival。回を重ねるたびに盛り上がりを見せており、チャレンジする人が増えることで教育は変わるという思いに、大企業も動き出している」と、EdTechの盛り上がりについて言及した。
ベンチャーと大企業が連携して教育分野にイノベーションを
そうしたなか、NTTドコモベンチャーズ、日本マイクロソフト、ベネッセの3社が協力し、EdTechをテーマにインキュベーションプログラムを行う「EdTech Camp」が発足。EdTechのイノベーターたちを表彰するコンテストやアワード、EdTechに関連するイベントやワークショップを定期的に開催しながら、EdTech分野のサポートを行うという。同プロジェクトのキックオフセッションも、同イベントにて行われた。
キックオフイベントとして、NTTドコモベンチャーズ、日本マイクロソフト、ベネッセ3社よりプレゼン、およびトークセッションが行われ、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ取締役副社長の秋元信行氏、日本マイクロソフト執行役デベロッパー & プラットフォーム統括本部長の伊藤かつら氏、ベネッセコーポレーション家庭学習事業本部デジタル戦略推進部部長の森安康雄氏が登壇した。
三氏は、インターネットの普及、スマホ利用の浸透、ITリテラシーの向上によって、20世紀型の知識学習型ではなく、21世紀型の創造的学習への意識が向き始めていると話す。「いつでもどこでも誰でも」学習できる環境を通じた、新しい教育のあり方をベンチャーも企業も模索すべきであり、教育を考えることが未来へとつながる一つの大きなきっかけだという。その中で、現状の教育分野に対するディスラプティブイノベーション(破壊的イノベーション)への期待を寄せ、未来を拓くベンチャーに対して、大企業も支援する流れを作ることが必要だと語る。