今回はSHOWコマンドを使ったMySQLサーバのメタデータ管理について解説します。ここでのメタデータとは、MySQLサーバのスキーマやテーブルなどのオブジェクトの設定情報、設定パラメタや稼働状況などを指しています。
SHOWコマンドで確認できるメタデータ
SHOWコマンドを実行すると各種のメタデータが表示されます。どのようなメタデータが確認できるかはSHOWの後に付けるキーワードによります。このキーワードはHELP SHOWコマンドで一覧を見ることができます。[like_or_where]がついているコマンドは、LIKE句かWHERE句で絞り込みが可能です。具体例は後ほどご紹介します。

MySQLサーバ内のデータベースやテーブルなどオブジェクトの一覧を表示するコマンドは以下の通りです。
コマンド | 概要 |
SHOW DATABASES | MySQLサーバ内のデータベース(スキーマ)の一覧 |
SHOW TABLES | データベース内のテーブルの一覧 |
SHOW COLUMNS FROM tbl_name | テーブルの列の一覧 |
SHOW INDEX FROM tbl_name | テーブルのインデックスの一覧 |
SHOW FUNCTION STATUS | ストアドファンクションの一覧 |
SHOW PROCEDURE STATUS | ストアドプロシージャの一覧 |
SHOW TRIGGERS | トリガの一覧 |
SHOW EVENTS | イベントの一覧 |
SHOW ENGINES | ストレージエンジンの一覧 |
SHOW PLUGINS | プラグインの一覧 |
DESCコマンド(正式にはDESCRIBEコマンドだが短縮形の利用が一般的)は、SHOW COLUMNSと同じ内容を出力します。ただし、DESCコマンドではLIKE句やWHERE句での絞り込みはできません。
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梶山隆輔(カジヤマリュウスケ)
日本オラクル MySQL Global Business Unit Asia Pacific & Japan担当 MySQLソリューション・エンジニアリング・ディレクターオラクル社において、MySQLのお客様環境への導入支援や製品の技術解説を担当するセールスコンサルタントチームのアジア太平洋地域リーダー。多国籍なM...
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