SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine Press

グリー橋本氏が解説する「グリーを支えるデータ分析基盤の過去と現在」

 「ゲームのデータ分析基盤にはTreasure Dataのサービスを利用する。一方、GREE Platformのデータ分析基盤はHadoopベースで自分たちで作るという決断をした」──グリーのWeb Game事業統括本部 基盤開発部 アナリシスグループの橋本泰一氏はDevelopers Summitの講演で、同社がデータ分析基盤をどのように構築していったかについてそう切り出した。「グリーを支えるデータ分析基盤の過去と現在」と題した同氏の講演の模様をレポートする。

データを誰でも使え、どれだけ貯めても使えるように

 グリー Web Game事業統括本部 基盤開発部 アナリシスグループ 橋本 泰一氏
▲グリー Web Game事業統括本部
基盤開発部 アナリシスグループ
橋本 泰一氏

 橋本氏は、2002年に東工大博士(工学)課程を終了後、東工大助手/特任准教授を10年間務め、2012年にグリーに入社した。「教員で働いていても面白くない」と思ったのがきっかけという。専門は、自然言語処理、情報検索、データマイニング、機械学習だ。

 グリーではゲームのデータ分析基盤の開発を担当。同社ではゲームデータの分析を従来から行っていたが、人員やサービスの拡大にともなって、生データを直接さわりたいというニーズが増えてきた。ディレクターが生データをバッチ処理して運用するのはさすがに難しかったため、分析チーム側で要望を聞いてそれを基盤に実装していたが、要望が多くなるにつれ、負担も拡大していた。そこで、データ分析基盤を再構築することになったという。

 「コンセプトは、誰でも自由にデータにアクセスできるようにするというAccessibilityと、どれだけ貯めこんでもスケールできるというScalabilityの2つ。従来の基盤を破棄するのではなく、そのまま運営しながらプラスアルファすることで、この2つを実現してくことをめざした」(同氏)

 データ分析基盤は、大きくゲームとGREE Platformの2つに分かれている。上述のとおり、ゲームについてはTreasure Dataのサービスを利用することし、Platformについては、Hadoopをつかって自社開発することを決断した。その理由については、ゲームでは分析で扱うデータがゲームへのアクセスログのなかだけであるのに対し、PlatformではゲームからAPIへのログやユーザー情報などを集約する必要があったためだという。

 そのうえで橋本氏は、ゲームとPlatformのそれぞれついて、同社の取り組みを解説した。

次のページ
ゲームログをTreasure Dataで収集、アクセス遷移分析とジョブ管理ツールを自作

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤公二(サイトウコウジ)

インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5687 2014/03/13 18:25

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング