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Pivotalが推進するオープンPaaS基盤Pivotal Cloud Foundryとは

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Cloud FoundryとOpenStackの違い

 いずれもライセンスはApache v2.0。ITベンダーを中心とした企業や開発者らでコミュニティが形成されており、オープンな場で開発が進められている。特定の企業がソースや開発の方向性を握っているということがないのがポイントだ。またアーキテクチャはAPIをベースとしたサービスとメッセージングによる連携がなされるようになっている。

 違いは先述したようにCloud FoundryがPaaS、OpenStackがIaaSということ。主体となるコミュニティも違う。ほかにも違いがある。主な言語はCloud FoundryがGoとRuby、OpenStackはPython。リリースサイクルはCloud Foundryが2週間で並行リリースとなっているのに対して、OpenStackは半年ごとに統合リリースとなっている。

 商用(本番)環境への導入状況を見ると、現時点ではCloud Foundryが先行している。先述したようにGEほか製造業におけるIoT基盤としての採用が目立つ。ほかにも金融系や通信事業者での採用が進んでいる。なおOpenStackはCloud Foundryと比べるとまだ試用や開発環境での導入が多いように見受けられたが、ここのところOpenStackの盛り上がりは著しく猛追していると言えるのではないだろうか。

 PivotalではPivotal Cloud Foundryが出荷開始から1年未満で4,000万米ドルに迫る売上を記録するなど、ビジネスで大きく成功を収めているのも注目すべき点だ。技術開発だけではなくオープンクラウド基盤のビジネスにおいても躍進している存在だ。近年、IT業界では自社が持つ製品をオープンソースとして提供し開発コミュニティに積極的に関わりつつ、自社版として付加価値を加えた商用製品やサービスも提供することでビジネスで成功するパターンが目立つ。Pivotalはまさにこの「勝ちパターン」で成功を収めた企業となる。

 Pivotal Cloud FoundryとオープンソースのCloud Foundryでは何が違うのか。一言で言えば総合力。Pivotalのほうは商用ディストリビューションゆえにエンタープライズ向けにサービスやツール、加えてサポートなどが充実している。

PDFの16ページ:Pivotal Cloud Foundry
Pivotal Cloud Foundry

 実際にアプリケーションを展開するときの作業量にも違いが出てくる。従来の場合であれば、DNSホストネームの登録、ロードバランシングの構成、Apache httpdの構成、プロキシーの構成、Tomcatの構成などアプリケーションの展開をするための設定項目は多数に及ぶ。しかしPivotal Cloud Foundryではプラットフォーム側にて自動的に判断して構成することができるため、作業工数を大きく減らすことができる。

 エンタープライズにオープンクラウド環境を導入するとき、PivotalおよびPivotalの製品やサービスは現実的なソリューションの1つとして有力な存在だ。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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