アドレスの書き方
IPv4アドレスは 192.168.0.9 の様に、32bitのアドレスを8bitずつ[.](ドット)で区切って10進数で表記していました。これをそのまま採用すると冗長になってしまうので、IPv6では16bitずつ[:](コロン)で区切り、16進数で表記する方法が採用されています。
2001:0db8:0000:0000:000a:0000:0000:0001 2001:0db8:0ff0:0000:0000:0000:0000:01ab
これでも表記が長いので幾つかの省略表記のルールも決められています。各ブロックの先頭の0は省略可能です。ただし、0000は0と表記します。
2001:db8:0:0:a:0:0:1 2001:db8:ff0:0:0:0:0:1ab
連続する0のブロックは[::]として省略可能です。お気づきかもしれませんが、[::]での省略はどこか一箇所でしか使えません。アドレス内で複数回登場すると、それぞれ何個のブロックを省略したのかわからなくなってしまうのです。
2001:db8::a:0:0:1 2001:db8:ff0::1ab
アドレスの先頭部分をプレフィックスと呼び、示したいbit長を[/](スラッシュ)の後に書きます。これはネットワークを表すときに良く使う表記です。
IPv4では、192.168.0.0/24の様に書いていました。IPv6でも同様に表記します。
2001:db8::/64
と表記すると、先頭から64bit分が意味を持ちます。つまり 、
2001:0db8:0000:0000
までが該当します。これをアドレスで言えば、2001:db8:: から2001:db8::ffff:ffff:ffff:ffffまでの範囲になります。
さて、いかがでしたでしょうか? IPv6 について簡単にご説明してみましたが、何となくご理解いただけたでしょうか? 次回もお楽しみに。