ソフトウェアが牽引するアプリケーション・エコノミーの世界
2016年2月24日、CA Technologiesはアジアパシフィックおよび日本向けのメディア・アナリスト・サミットをシンガポールで開催した。CA TechnologiesのAPJ地域プレジデント兼ジェネラル・マネージャのケネス ・アレドンド氏は、ソフトウェアが牽引する新しい社会を、CA Technologiesでは「アプリケーション・エコノミー」と定義していると説明する。
さまざまな業界が、アプリケーション・エコノミーで変化している。今や実際の銀行窓口に行くよりPC画面で預金残高を確認する人も多いだろう。日常的な天候の確認や交通渋滞を避けるためにも、アプリケーションが使われる。アプリケーションなくして生活は回らなくなっているとも言えるだろう。
このアプリケーション・エコノミーの動きは、欧米を中心に進んできたイメージがある。しかし、アジア地域での変化も例外ではない。たとえばマレーシアには、Uberのようなタクシーの仕組みである「GrabTaxi」がすでにある。オンラインマーケットの「Qoo10」は、アジア地域で急成長しており1,760万人のユーザーがいる。Qoo10のユーザーの平均年齢は27歳と若く、半分以上が女性だ。今後これらの若いユーザーは、コンシューマ市場をリードする立場となるだろう。そういったユーザーの購買情報をという価値あるデータを、Qoo10は活用できる立場にあるのだ。
革新は新しいプレイヤーだけがもたらしているわけではない。たとえば全日空やNEC、サムスンなど既存のトラディッショナルな企業もデジタル化で新たな革新を起こそうとしているとアレドンド氏。彼らは既存の仕組みの上に新たな革新を生み出し続けるために、アプリケーションを改良し更新し続けているとのこと。それをサポートしているのが、CA Technologiesだとアレドンド氏は言う。