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IBM、OSS基盤のデータ活用環境と既存データベース製品などクラウド・データ・サービスを拡充

  2016/05/11 14:40

 日本IBMは、企業がハイブリッド・クラウド環境でのデータ活用と多様なデータを扱えるアプリケーション開発を支援するため、ハイブリッド・クラウド対応のデータベース・サービスと製品を拡充すると発表した。IBMは、「Open for Data」という戦略を掲げて、企業がコグニティブ・ビジネスを実現するために必要なさまざまなデータと、それらのデータを分析するための分析基盤を提供するため、各分野のオープンソース・ソフトウェアへの投資を加速している。

 クラウドで提供するデータ分析環境サービスである「IBM Cloud Data Services」は、従来からIBM Bluemixを通じて提供するCloudant、dashDB、BigInsights for Apache Hadoop、Apache Sparkなどのサービスに加えて、今回、IBM Compose Enterprise、IBM Graph(ベータ版)、IBM Predictive Analytics、IBM Analytics Exchange(ベータ版)を新たに拡充した。

 このサービスを利用することで、データ分析環境の構築と管理に関わる業務の生産性をさらに高め、オープンソース・ソフトウェアの技術を活用して顧客サービスの向上やIoTなどの業務で必要となる各種データ分析を行うことができるという。

 「IBM DB2 11」は、複数のデータベースを1つの仮想データベースとして扱い、他社製データベースやHadoopなどへも透過的にアクセスできるフェデレーション機能を標準装備することで、ハイブリッド・クラウド環境でのトランザクションおよびアナリティクスの両ワークロードへの対応をさらに強化する。

 また、インメモリーとカラムナー処理などを得意とするBLU Acceleration機能を超並列処理(MPP)ネットワーク・クラスター・アーキテクチャーに導入することで、パフォーマンスが向上する。最新のIBM DB2では、オンプレミスとクラウドのライセンス体系を共通化したDB2 Direct Standard Editionおよび DB2 Direct Advanced Editionを提供する。

 IBM dashDB Transactionalは、フルマネージドのクラウドサービスとして、高いパフォーマンスのトランザクション型データベースを提供する。従来から提供するデータウェアハウスであるdashDBと同じコンソールから、テーブルやデータを操作できるという。

 IBM DataStage on Cloudは、オンプレミスで多くの実績を持つETLツールであるIBM DataStageをクラウド上で利用できる。GUIによるドラッグ&ドロップを主体とする操作でのETLジョブの設定や、データ量増加に応じた並列変換プロセスなどの優れた機能をクラウド上でそのまま利用できる。

 「IBM Cloud Data Services」に加わったサービスは次のとおり。

 ・IBM Compose Enterprise:オープンソースやクラウド・データ・サービスに関わる開発者の生産性とイノベーションの加速を目的に、IBMが2015年7月に買収したCompose社のサービスをもとに、Webアプリやモバイル・アプリの開発者向けにMongoDB、Redis、Elasticsearch、PostgreSQL、その他のDatabase-as-a-Service(DBaaS)製品を提供。

 ・IBM Graph(ベータ版):ソーシャル・ネットワークなどの人と人や、IoTなどの物と物の関係性を表現するグラフ構造を、Apache TinkerPop上に構築したクラウド・データ・サービス。

 ・IBM Predictive Analytics:データアナリストがIBM SPSS Modelerを使って作成した「顧客の行動」「機器の故障」などへの予測モデルを、業務アプリケーション開発者がREST APIを使って瞬時に利用できるようにするBluemixサービス。新しい予測モデルに入れ替える際にもBluemix上だけで管理でき、業務アプリケーションの停止や再デプロイは不要になる。

 ・IBM Analytics Exchange(ベータ版):分析に活用したり、アプリケーションに統合できる150を超えるデータ・セットを集めたカタログ形式のマーケットプレイス。

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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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