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トリガーはOracle Database Standard Editionのライセンス変更
Oracle Database Standard Editionのライセンス変更は、さまざまなところに影響を及ぼしているようだ。「今年に入ってから、EDB Postgresへの問い合わせがかなり増えています。アシストのEDB Postgres情報ページへのアクセス数も2016年2月は前年同期の4倍です」と言うのは、株式会社アシスト データベース技術本部 部長の徳原茂之氏だ。問い合わせ数はOracle Databaseに比べ3倍ほど、2015年の6月頃から増え始め、2016年に入ってからぐっと加速している。
「EDB Postgresのライセンスは、もともとサブスクリプション型です。更新率も100%に近い。もちろん絶対量はまだまだOracleよりは少ないのですが、ビジネスは右肩上がりの傾向です」(徳原氏)
EDB Postgresの問い合わせ内容も多岐にわたる。既存のパッケージアプリケーションのデータベースをOracleからEDB Postgresに置き換えられるかといった要望もある。ライセンス変更の影響によるStandard Editionからの乗り換えだけでなく、Enterprise Editionからの乗り換え事例も出始めている。
アシストが手がけたコープネットの事例では、Oracle Database Enterprise EditionからEDB Postgres(旧製品名:Postgres Plus Enterprise Edition)に移行した。
「ブレードサーバーの環境において、共有ディスクで仮想環境となると。Oracleの場合はブレード全てのCPUがライセンスの対象になってしまいます。ブレードの中には、本番環境用ではなく開発用なども含まれますが、それらも全て課金対象になってしまうとライセンス費用がかなり高くなってしまう。移行先としてMicrosoft SQL ServerやIBM DB2も検討しましたが、Oracle Databaseベースのアプリケーションを多数移行している実績があると言うことでEDB Postgresが選ばれました」(徳原氏)
また、大和総研ビジネス・イノベーションの事例では、IoTの領域でEDB Postgresを活用している。センサーからHadoopにデータを集め、Hadoopと連携してセンサー情報と紐付ける属性情報をEDB Postgresで管理している。分析した結果のデータを表示するのにもEDB Postgresが使われている。
「IoTのように新しく挑戦するようなビジネスでは、先行きがはっきりしないので最初に大きな投資が難しい。サブスクリプションのライセンスで使った分だけを小さく始められ、使い慣れたOracleとの互換性も高いということでEDB Postgresが選ばれました」(徳原氏)
Standard Editionのライセンス変更は、トリガーに過ぎない。「正直、ここまで問い合わせが増えるとは予想していませんでした」と徳原氏。こういった事例が出てきていることも、EDB Postgresの引き合いを増やしている要因になっていると指摘する。