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グレッグ・クラークCEOが明かす、ブルーコートとの統合で生まれた“新生シマンテック”の戦略

 シマンテックが買収したブルーコートのCEOを勤めていたグレッグ・クラーク氏が、シマンテックのCEOに就任したのは2016年8月のことだ。就任からおよそ半年のタイミングで来日したクラーク氏は、統合後の新生シマンテックの強味と今後の戦略について都内で説明を行った。

ブルーコート統合後の”新生シマンテック”の今

 ブルーコートとの統合後、シマンテックの売上は53億ドルに達し、世界中に38万5,000の顧客を要する規模にまで拡大した。単にビジネスの規模が拡大しただけでなく、シマンテックでは研究開発にも力を入れている。世界中にいる3,500人のエンジニアが、日々新たな脅威に対応するための研究開発に取り組んでいる。この3,500という数は、シマンテック以外のエンドポイントセキュリティベンダーにいるエンジニアの合計より多いだろうとクラーク氏は述べる。さらに世界中に6カ所にSOCがあり、これらを活用して企業をサイバー攻撃から守る支援をしているという。

 シマンテックは2年前にセキュリティに特化することを決め、ストレージ管理のベリタス部門の売却を決め、1年前にそれを完了した。その後のブルーコートの買収により、同社の強味を統合。「他に類を見ないセキュリティのプラットフォームを作り上げることができた」とクラーク氏は強調する。

米シマンテック CEO グレッグ・クラーク氏

米シマンテック CEO グレッグ・クラーク氏

 新生シマンテックでは、従来強かったマルウェア対策だけでなく、「デジタルセーフティ」に対応する。このデジタルセーフティという考え方は、個人にも企業にとっても重要だという。

 さらにLifeLockを買収したことで、シマンテックはID管理のソリューションも手に入れた。IDの保護もクラウドの時代には必須であり、デジタルセーフティの重要なパーツになるものだ。LifeLockによるIDの保護は、すでに米国で高い評価を得ている。日本でも同様のニーズがあると考えており、日本においても今後積極的に展開する予定だとしている。

 日本でも認知されているエンドポイントセキュリティのノートンのブランドは、PCなどに加え今ではモバイルデバイスにも対応している。さらに今後は、個人の自宅にあるさまざまな機器の保護なども行うようになる。

 「ノートンですべてのデバイスを保護します。悪意のあるWi-Fiなどからも守るようにします」(クラーク氏)

 さらにコンシューマ向けの機能として、保護者が子どもを守ることにも対応する。子どもがどれくらいの時間インターネットに接続しているのか、さらにはソーシャルネットワークをどれくらい使っているのかといったことに親は関心を持っている。この領域も保護することで、ユーザーがインターネットを利用する不安をさらに取り除いていく。

 もう1つノートンのブランドで取り上げたのが「Norton Core Router」だ。「Norton Core Routerは、わくわくする発表だった」とクラーク氏。これは2017年1月に発表された家庭用のルーター機器で、ユニークなデザインの筐体の中に、デジタルセーフティのためのソフトウェアが入っており、「今後これが、重要なコンシューマのアクセスポイントになると考えています」と語る。

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AIや機械学習を活用し、未知の脅威にも対応する

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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