SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

知らなかったでは済まない企業システムに影響がある法改正

正しく理解できていますか?改正電子帳簿保存法と企業システムの関係


 電子帳簿保存法が昨年の2016年3月に改正されました(施行は2017年1月)。今回は、企業が対応することで大きなメリットがある、改正電子帳簿保存法と企業システムについてご紹介します。

電子帳簿保存法とは?

 電子帳簿保存法は、1998年7月に施行された法律で、正式名称は「電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等の特例に関する法律」です。

 企業は法人税法や所得税法において、原則として7年間は帳簿や書類などの国税関係書類を保存する義務があります。ただ、組織が大きくなれば1年間の取引量も多く、帳簿や書類も膨大となります。場合によっては保管用に倉庫を借りるなどの維持費が課題となっている企業も少なくありません。ITの進歩に伴い、電子データによる国税関係書類の保存も可能になったという背景を踏まえて、電子帳簿保存法は作られました。

 ただし、1998年の施行時点で電子データとしての保存が認められていたのは、当初からコンピュータで作成した決算書等のデータのみであり、紙のデータをスキャンして保存することは考慮されておらず、全く普及しませんでした。

 その後、2005年4月に「e-文書法」の施行を受けた法改正により「スキャナ保存制度」が追加され、紙のデータをスキャンして保存することが認められるようになりますが、記載金額が3万円未満のものしか認められておらず、金額により都度書類を仕分けする必要があったため、紙文書と電子文書が混在し管理が複雑化するというデメリットがありました。

 また、スキャナ保存には国税庁または税務署長の事前承認が必要であり、さらにスキャナで読み取る際に入力者などの実印相当の電子署名が必要となる、全ての書類において大きさや色の情報が必要となるなど、様々な制約が設けられていました。

 このような厳しい制約により、スキャナ保存制度の普及は停滞していると言わざるを得ない状況でした。

次のページ
2015年、2016年の相次ぐ法改正で実用レベルに

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
知らなかったでは済まない企業システムに影響がある法改正連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

杉山 健史(スギヤマ タケシ)

明治大学政治経済学部卒業。大学卒業後、情報通信機材と半導体の専門商社にて法人営業に従事。2013年より株式会社ビーブレイクシステムズに在籍し、現在はERPパッケージ「MA-EYES」を中心とした法人向け業務システムのコンサルティング営業として全国を駆け巡っている。 趣味はランニングと料理。フルマラソ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/9738 2017/09/12 13:41

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング