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これからのデータベースもみすえて

 最後にDDの将来性はどうだろうか。Premkumar氏は「Dell EMCは将来のバックアップ課題にも対応できるように考えています」と述べる。

 今後のバックアップで課題となりそうなのがデータ量増加への対応と、新しいデータベースやツールへの対応だ。まず前者には大量のバックアップ処理を高速化する「ProtectPoint」というテクノロジーがある。

 例えばデータ量が多すぎてバックアップ処理に1日以上かかると、毎日バックアップすることは現実的に不可能だ。しかしバックアップ処理が高速化できれば可能となる。ある事例では250TBのバックアップをDDのProtectPointを用いることで初回のフルバックアップが22時間、2日分の差分は1時間以内ですませることができた。

 なおProtectPointはストレージと密連携したデータ保護機能のため、現時点ではVMAX3、VMAX All Flash、XtremIOのみ利用可能だ。アプリケーションのネイティブツールも透過的に使えるなど使い勝手は抜群だ。

 もう1つ、新しいツールへの対応はどうか。Premkumar氏は「これまで50年ほど、データベースは進化してきました。DDはほとんどのデータベースに対応しています」と述べる。先述したように企業で用いられる主要なアプリケーションなら多くがネイティブツールと連携できるようになっている。

 問題は新しいツールだ。近年ではNoSQLなど新しいタイプのデータベースが次々と登場しており、「新しいツールだと(今後製品として生き残るかどうかという問題もあるが)、運用面で見るとまだバックアップの手段がないものも少なくありません」と指摘する。現状では「BoostFS」というDD Boostのプラグインがあり、これを用いれば新しいタイプのツールでもバックアップが可能になる。

 最後にPremkumar氏は「DDには比類なき効率性があります。主要なアプリケーションのネイティブツールとも連携できるのも大きな特徴です。将来の備えも万全です」と述べてData Domainの有効性を強調した。

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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