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Amazon RDS for Oracleを使ったWebシステムの作り方

Amazon RDS for Oracle とは

第1回


Amazon web services(AWS)をご存じですか?あのamazon.comの子会社が提供しているクラウドのITインフラWebサービスです。昨年の3月から日本のセンター(東京リージョン)も開設されたことからAWSを実際に利用している人も増えていることと思います。本連載では、筆者の会社の社内システムやパッケージシステムの開発環境構築で経験したネタを紹介しながらAWS上にWebアプリケーションシステムを構築する方法を解説します。  

はじめに

 Amazon web services(AWS)をご存知ですか?あのamazon.comの子会社が提供しているクラウドのITインフラWebサービスです。昨年の3月から日本のセンター(東京リージョン)も開設されたことからAWSを実際に利用している人も増えていることと思います。筆者はUS West(カリフォルニア)のEC2とS3を遊び感覚で試して以来ずっと使い続けています。今ではシンガポールと東京のサイトにインスタンスを稼働させています。AWSのリレーショナルデータベースサービスがOracleをサポートしてからは、即そのサービスにも手を出しました。

 米国のリージョンでは使われ方も激しいことも影響してか大規模な障害も発生していましたね。アジアのリージョンにおいては何も問題は起きずに安心してシステムを稼働できる日々が続いています。

 本連載では、筆者の会社の社内システムやパッケージシステムの開発環境構築で経験したネタを紹介しながらAWS上にWebアプリケーションシステムを構築する方法を解説します。

 コスト的にも大変魅力あるAWSは、特に中小企業の社内システムにはほんとうにおすすめではないかと思います。本連載が人手が足りなくてシステムの運用などにかまってられない、という方の一助になれば幸いです。

なぜAWSなのか?

 コスト、信頼性、柔軟性、拡張性など、たくさんのメリットがありますが、一言でいえば「簡単で安全・安心なITインフラ」であるということができます。

 企業がシステムを自前で構築して管理するということは結構面倒ですよね。IT屋さんに頼まないといろいろなことがわからないのでついつい言い値で頼んでしまうし、相見積もりとっても価格の妥当性も正直よくわからない。どこの提案がベストなのかも今一つ自信を持って判断できないということは多々ありますね。

 それはシステムを開発して運用するということが、とてもバリエーションが多くITインフラ一つとっても採用するまでに一苦労するという現状があるからだと思います。ソフトウェア基盤なども技術の進歩が速いので選定する側は、結構ドキドキものではないでしょうか。

 部分最適?全体最適?んんんーいったいどうすりゃいいのー。

 一昔前は、業界のベストプラクティスに合わせてERPを「えいや!」と導入するなんていうことが起きていましたね。導入後にメンテナンスコストが高くてぶったまげている人が結構多いのではと思います。

 さて、そんな中ITインフラについては、いろいろ検討しなくてもとりあえずこれを使えばよいのではないかと言えるサービスが登場してきました。ここ数年はIT屋さんたちはクラウドクラウドクラウドとまじないのように唱えています。

 当初は、クラウド?雲?雲の何がいいの?ってな感じだったと思いますが、AWSはITインフラの管理をAWSという雲の中でやってくれるということですね。しかも時間貸しという初期投資のできない中小企業にはとってもありがたいサービスです。

 必要なときに必要なITインフラをささっと立ち上げたり、継続利用する場合は、運用の仕組みを構築しておけば、ほぼ自動運転。壊れたハードは勝手に入れ替えてくれるし、システムソフトに不具合が出れば自動でパッチを当ててくれる。「言うは易し行うは難し」ですがAWSは、このあたりについて、かなりこなれて信頼置けるサービス提供をしていると思います。

 しかも雲の中身を統合的にコントロールすることができる管理コンソールAWS Managemant Console というすぐれたユーザーインターフェースを提供しているのです。

 AWS以外にもITインフラをクラウドとしてサービス(IaaS)提供している企業は、ここ1、2年間でどっかーんと増えましたが、AWSほどエレガントなサービスに仕上がっているクラウドはないと言っても過言ではありません。

 ちなみに筆者はアマゾンさんから1円ももらっていません。上記は本心です(笑)。

 ということでAWSにほれぼれしている筆者ですが、もう一つ筆者の惚れているソフトウェアOracle DatabaseもAWSのサービスから利用できます。まずはこのサービスからご説明しましょう。

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この記事の著者

二階堂隆(ニカイドウ タカシ)

株式会社ワン・オー・ワン 代表取締役社長データベースソリューションを中心とする自社ブランド製品の開発/販売/コンサルテーションが業務の中心。モットーは、「何事もシンプルに考えること・実装すること」。趣味は身体を動かすこと、とくにサッカーはプレーも観戦も大好き。浦和レッズの熱狂的ファン。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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