SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

0から分かるWindowsAzure入門講座

クラウドサービスを前提とした全く新しいOS、Windows Azure

前回は、マイクロソフトが考えるクラウド・コンピューティング像についてお話しました。今回は、Windows Azureの全体像について解説します。

Windows Azure=拡張性・可用性の高いクラウド専用OS

 ソフトウェア+サービスのコンセプトを実現するにあたり、サービス側を司るOSとして新たに提供されるのがWindows Azureです。

 Windows Azureは高度な分散と可用性要件を求められる超大規模のデータセンターで運用されることを前提として開発されたクラウド専用OSです。実績のあるHyper VisorをはじめとするWindowsの資産を活用してはいますが、スケーラブルなクラウド環境で安定稼働させることだけを目的に、新規に開発されたOSです。

クラウドのためのWindows

 圧倒的なスケールメリットの実現に分散処理は欠かせません。Azureでは、設定変更ひとつで割り当てる仮想サーバ 数 を変更できる仕様になっています。例えば、テレビ番組と連動したキャンペーン向けWebサイトなどで、一時的にアクセスが集中するような状況でも、柔軟にノード数を増減できるのです。

 また、何百万台、何億台のサーバを動かしていれば、確率論的に「マシンは壊れる」という前提で物事を考える必要があります。この可用性の問題には十分な「多重度」をもたせることで対処しています。さらに、破損サーバを取り除き、代替サーバを組み込む際に周囲に与える影響度合いを最小限にするために、P2P由来の先進技術「Consistent Hashing」なども意欲的に実装しています。

 このようなアーキテクチャはこれまで学術的な分野では多く語られてきました。しかし、エンタープライズ向けの商用OSであるWindows Azureにおいて、本格的に構築され、実際に運用されることは非常に画期的であるといえます。

次のページ
Windows Azure=Webサイトホスティングだけではない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
0から分かるWindowsAzure入門講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

砂金 信一郎(イサゴ シンイチロウ)

マイクロソフトでクラウドコンピューティングやWebサービスを中心とした啓蒙活動を行うエバンジェリスト。過去のキャリアを活かし、ソフトウェア技術者とマーケター、さらに戦略コンサルタントの顔を使い分けながら啓蒙活動を展開。日本オラクルにおいて、ERPから情報系ポータル、新規事業立ち上げまで幅広く経験。その後、ドイツ系戦略コンサルティングファームであるローランド・ベルガーにて、自動車メーカーを中心に、各種戦...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/1370 2009/04/17 09:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング