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クラウドサービスを前提とした全く新しいOS、Windows Azure

  2009/04/17 09:00

前回は、マイクロソフトが考えるクラウド・コンピューティング像についてお話しました。今回は、Windows Azureの全体像について解説します。

Windows Azure=拡張性・可用性の高いクラウド専用OS

 ソフトウェア+サービスのコンセプトを実現するにあたり、サービス側を司るOSとして新たに提供されるのがWindows Azureです。

 Windows Azureは高度な分散と可用性要件を求められる超大規模のデータセンターで運用されることを前提として開発されたクラウド専用OSです。実績のあるHyper VisorをはじめとするWindowsの資産を活用してはいますが、スケーラブルなクラウド環境で安定稼働させることだけを目的に、新規に開発されたOSです。

クラウドのためのWindows

 圧倒的なスケールメリットの実現に分散処理は欠かせません。Azureでは、設定変更ひとつで割り当てる仮想サーバ 数 を変更できる仕様になっています。例えば、テレビ番組と連動したキャンペーン向けWebサイトなどで、一時的にアクセスが集中するような状況でも、柔軟にノード数を増減できるのです。

 また、何百万台、何億台のサーバを動かしていれば、確率論的に「マシンは壊れる」という前提で物事を考える必要があります。この可用性の問題には十分な「多重度」をもたせることで対処しています。さらに、破損サーバを取り除き、代替サーバを組み込む際に周囲に与える影響度合いを最小限にするために、P2P由来の先進技術「Consistent Hashing」なども意欲的に実装しています。

 このようなアーキテクチャはこれまで学術的な分野では多く語られてきました。しかし、エンタープライズ向けの商用OSであるWindows Azureにおいて、本格的に構築され、実際に運用されることは非常に画期的であるといえます。

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著者プロフィール

  • 砂金 信一郎(イサゴ シンイチロウ)

    マイクロソフトでクラウドコンピューティングやWebサービスを中心とした啓蒙活動を行うエバンジェリスト。過去のキャリアを活かし、ソフトウェア技術者とマーケター、さらに戦略コンサルタントの顔を使い分けながら啓蒙活動を展開。日本オラクルにおいて、ERPから情報系ポータル、新規事業立ち上げまで幅広く経験。そ...

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