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株式会社チェンジビジョン代表取締役社長 平鍋健児氏インタビュー(4) あなたの会社でアジャイル開発をやるために必要なこと

  2010/06/25 00:00

アジャイル開発に興味を持つ人は少なくないものの、実際に職場で実践するところまで至る割合はまだまだ少ないようです。自分の会社でアジャイル開発を採用するためにはどのような工夫が有効なのでしょうか?

前回までの記事はこちら

本記事は、「日本におけるアジャイル開発の現状」というテーマで行った株式会社チェンジビジョン 平鍋健児氏へのインタビュー取材の結果を再構成したものです。連続掲載という形をとっておりますので、前回までの記事もぜひご覧ください。

 

変化への恐怖をどう克服するか

編集部

もう何度も聞かれていることだとは思いますが、平鍋さんはどのようなモチベーションでアジャイルを始められたのでしょうか?

平鍋氏

僕にとってのアジャイルの目的は、あまりにもひどいソフトウェア産業の現場をなんとかしたいというものなんです。そのためにはアジャイルがどうやらよさそうだと。でも、もしアジャイルが日本に受け入れられないんだったら、ヒントになりそうなものだけでも使おうというスタンスが最初です。

編集部

現場がハッピーになることが目的と?

平鍋氏

そうですそうです。それはアジャイルじゃなくても良い。ウォーターフォールで開発をする中で、皆があまりにも幸せにならないことに違和感を感じたんです。現場だけじゃなくてお客さんもハッピーにならない。お客さんと敵対的な関係になることも多いでしょう? そういった歪んだ状況を本来あるべき姿に変えていきたいんです。

編集部

最初にアジャイルを経験されたのはいつのことでしょう?

平鍋氏

ちょうど、問題意識を抱えていた頃にアジャイルの本に出会いました。で、上司を説得して自分がリーダーを務める案件でアジャイルを取り入れてみました。傷が大きく出るようなプロジェクトではありませんでしたし、データを取るということも目的のひとつに入れていたので、特に失敗に対する恐怖などはありませんでしたね。

編集部

新しいことをやるには勇気が要ります。今から始める方にメッセージはありますか?

平鍋氏

アジャイルはやってみないとわからないところが多いんですよね。本はすでに沢山出ていますから、それらを読んで最低限の知識を身に付けたところで実践することが大切です。それがないと何も語れないところがありますね。

 

もちろん、SIer、ソフトハウス、ユーザー企業など自分が置かれた環境によって事情は違うでしょうけれど、アジャイルを試す機会を見つけることはできるはずです。積極的に動くべきでしょう。

 

そうすることによって、ソフトウェア開発が本来持っていた創造的な部分をもう一回感じることができるかもしれないし、お客さんとのギクシャクした関係が本質的に間違っていたと気がつくかもしれない。

 

あるいは、チームって大切だなって気づくところもある。開発体制を自分達がどんどん改善していくダイナミズムも感じられるかもしれません。アジャイルを試すことでたくさんの気付きが得られるんですよね。(次ページに続く

 

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連載:キーパーソンに聞くエンタープライズ・アジャイルの現在
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