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第13回 データに天寿を全うさせる~情報ライフサイクル管理のお話(1)

  2008/06/13 14:00

データは見かけじゃ判らない

 ではデータの活動期と非活動期はどうやって区別すればよいのであろうか。人間の場合、その人の外見を見ればある程度の年齢は判るものだ。また、その人が忙しいかどうかもその人の仕事ぶりや動きを見ていれば判る。

 しかしデータの場合、何か物理的にものが動いているわけではないので、そのデータが活動的であるのか、はたまた非活動的なのかを見分けることは困難だ。

 いくつかの考え方があるが、一番よく使われるのが最終参照日(Last Reference Date)を指標として用いる方法だ。ファイルシステムにはディレクトリーやi-nodeといった登録簿が存在することは、以前このコラムでもご紹介したとおりだ。

 この中にはファイルの位置情報の他に、例えばこのファイルが何時作成されたのかという統計的な情報も保管されている。この統計情報の1つが最終参照日だ。これは最後に読み書きされた日、つまり最後に使われた日が記録されていると理解してよい。

 この情報を基に、例えば最後に使われてから1000日経ったら遅いディスクへ移動させたり、テープへ移動させたりすれば良い。最終参照日から経過した日数を未参照日数と呼ぶ(図13-5)。

図5. 未参照日数による基準設定
図5. 未参照日数による基準設定

 この他にもデータが生成されてから何日経ったら移動させるという考え方もある。例えば作成日から3650日(約10年)経ったら移動させるというような感じだ。これは60歳になったら定年なので会社を退職するという具合に、生まれてから経過した時間を基準として一律に決めてしまうやり方だ。

 人間もそうであるが、データは最初に生まれてから何年経ったからといって、それが非活動状態であると断定できる要素は無い。60歳を過ぎていてもバリバリ仕事ができる方がいるように、データの活動状態/非活動状態の判断に際して、画一的に単純経過年数を基準とするのは好ましいものとは言えない。


著者プロフィール

  • 佐野 正和(サノ マサカズ)

    1986年日本アイ・ビー・エムの入社、本社SE技術部門で13年間ストレージ製品を中心に技術サポートを行なう。1999年にストレージ製品事業部に移り、以後、IBMストレージ製品の営業推進やソリューション推進、製品企画などの業務に携わる。現在、システム・ストレージ事業部でソリューション担当部長を拝任し、同社に17人いるシステムズ&テクノロジー・エバンジェリストの一人として各種講演活動も積極的に行なっている。

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