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■IBM Rational「Innovate 2012」レポート 開発と運用の壁をなくす「DevOps」とは?

  2012/11/15 07:00

DevOpsの利用が期待される3つの場面とユーザー事例(金融&保険会社)

 実際、どのような場面でDevOpsが利用できるのか。上村氏は「3つのケースが想定できる」という。まずはアジャイル開発を行っている環境で、アジャイルのスコープを広げ、本番に近い環境にデプロイしてテストを実行するまでを早くするケース。

 「例えば、製品開発部門がテストの環境構築やテスト実行を高速化する、モバイルアプリケーション開発において、ユーザーからのフィードバックに対して頻繁にサービスの向上を図るような仕組みを作る必要がある場合に利用できる」(上村氏)。

 次に従来型の開発でもテスト環境を頻繁に構築する必要がある場合や、いろいろなアプリケーションを同様のサーバやミドルウェア構成のシステムに頻繁にデプロイする場合などにも利用すると効果があるという。

 ここで上村氏は、エンタープライズDevOpsの先駆け的な事例を2件紹介。1件目はオーストラリア・ニュージーランド銀行のケース。同銀行ではテスト環境の設定、管理の効率化をするため、ラショナル・ツールを導入したという。その結果35%のワークロードの増大に対してもコストを増やすことなく実現。新規プロジェクトに要する立ち上げを3カ月から4週間に短縮できたという。

 2件目はグローバル展開している大手保険会社のケース。同者ではビジネスのニーズに応えるためのサービス・インまでの時間短縮、コスト削減、品質向上を目指し、DevOpsの考えを取り入れた。IBMツール、ラショナル・ツールを導入し、開発運用の協業を推進。運用の人員を増やすことなく週1000件のデリバリーを目標にしているという。


著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

    「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

  • 中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

    教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。

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連載:EZ Press

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