SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

迅速開発ツール/サービスとAPIマッシュアップの活用が重要――ITRがホワイトペーパーを発行

迅速開発ツール/サービスは差別化、イノベーション要素が強い場合に適する

 ビジネスに貢献する企業システムを構築するためには、品質、コスト、開発スピード、変更容易性、継承性の5要素全てを並立できる、従来のシステム開発手法ではない革新的な手法の確立が重要となってくる。「迅速開発ツール/サービス」は、従来手法に比べて圧倒的に生産性を向上できる手法であり、その1つである「迅速開発環境サービス」は、汎用的なシステムをプログラミングなしに迅速に開発する環境を提供するクラウドサービスであり、サーバやデータセンターといったITインフラの構築/運用/保守が不要なため、近年特に注目が高まっているという。

 しかし、全てのシステムを「迅速開発ツール/サービス」を活用して開発するのは現実的ではなく、適切に使い分けることが重要となる(図1)。他社との差別化が必要、またはイノベーション要素が強い、といったビジネス価値が高い業務/システムは手組みを行い、それ以外はSaaSまたはパッケージ・ソフトウェアを活用することが望ましいとしている。迅速開発ツール/サービスで開発することが最善となるのは、「イノベーション」または「差別化」のための業務やシステムであり、かつライフサイクルの短いものとなる。逆にライフサイクルが長いものは手組み(スクラッチ開発)が適しているという。

図1:迅速開発ツール/サービスの使い分け指針

パッケージ/SaaSとのAPIマッシュアップでシステム構築を行うことが極めて有意義

 冒頭で述べた企業システムを具現化するには、「迅速開発ツール/サービス」によって既存システムに欠けている機能や新しいクライアントデバイスへの対応などを速いスピードで開発し、多種多様なクラウドサービスやソフトウェア・パッケージをAPI連携させてシステム構築する「APIマッシュアップ」が必要になる。

 APIマッシュアップを推進するためには、既存システムがAPI連携に対応している必要がある。ITRの調査では、API連携に対応させるための課題としては、「API化を設計できる人がいない」と「API化するスキルがない」との回答が合わせて45%を占め、API作成が容易なツール/サービスの重要性が明らかとなった(図2)。

図2:既存社内システムのAPI化における課題

 ITRのプリンシパル・アナリスト甲元宏明氏は、「他社との差別化を図ったり、誰も手をつけていないホワイトスペースに果敢に挑戦したりするには、迅速開発ツール/サービスで俊敏にシステムを開発し、フルフィルメントや会計処理といった汎用的な機能は、パッケージ/SaaSとのAPIマッシュアップでスピード感溢れるシステム構築を行うことが極めて有意義であると考えます。そして、迅速開発ツール/サービスとAPIマッシュアップで成功を収めるためには、これらのテクノロジを利用したシステムを中長期的な視点で設計できるアーキテクトの存在が特に重要となります」と提言している。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/10265 2018/01/10 14:30

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング