協業した背景は、RPAを代表とするデジタルレイバーの導入や普及が進む一方、「思ったような投資対効果が得られない」「リカバリオペレーションに人手がかかる」などの課題が可視化されたからという。
SHIFTは10年間培った品質保証の知識と経験を活かし、RPA導入効果の最大化を実現できるサービスを提供する。SHIFTの代表取締役、丹下大氏によると、サービスを利用すれば「不具合や業務変化によるロボットの停止、保守性の考慮不足による手離れの悪さなどを品質保証の方法論の活用や標準化、業務改善によって解消できる」という。同社によるとRPAの市場規模は右肩上がりで成長している。
ROBOPITでは、既に導入されたRPAを対象としたRPAの診断サービスとして、開発プロセス、事故リスク、保守メンテナンス、パフォーマンス、業務運用リスクという5つの観点から、診断、改修・開発、メンテナンスを実施。さらに、ROIの総合判定や開発リスク診断、事故リスク診断、業務運用リスク診断、パフォーマンス診断、保守メンテナンスリスク診断といった内容のレポートを、最短5営業日で診断結果を報告する。価格は3ロボットに付き120万円から。
一方、協業を発表したRPAテクノロジーズの大角暢之氏は、RPAは幻滅期が既に近づいてきているとした上で、「幻滅期も早いが、RPAの一般化も早い」という見解を示した。また、導入が進むも自走化、完全定着化に壁を迎える企業が多いという現状も指摘。 大角氏によると、RPAを実際に利用する過程で、イレギュラー対応などによりRPAが停止するといった問題は間違いなく発生。そのような課題を解決するために必要なのが「内製力」で、SHIFTの品質保証ナレッジを活用して内製力の強化とRPAの拡大、高度化を目指したいという。