マクニカは、AI関連事業への取り組みとして、AI関連の半導体、ハードウェア・ソフトウェア製品、エコパートナーとの協業によるAIモデルの開発などに取り組んできた。CrowdANALYTIX社の関係会社化により、AIソリューションのプロダクトとサービスの事業ポートフォリオを拡大し、企業向けのAIを活用した事業支援を推進していくという。
CrowdANALYTIX社は、全世界で2万人以上のデータサイエンティストのコミュニティを活用してモジュラーAIを開発し、そのモジュラーAI群を組み合わせた高精度なカスタムAIソリューションをプラットフォーム上で提供している。
様々なスキルを持った多数のデータサイエンティストが並行して何百というモジュラーAIを開発することで、高いコスト効率と開発速度の向上を実現するという。さらに、CrowdANALYTIX社のカスタマエンゲージメントのチームは、ユーザ企業のビジネス上の課題を理解し、AIソリューションに落とし込む豊富な経験を持っており、ビジネスに利くカスタムソリューションを構築・提供するとしている。
マクニカは、2017年12月からCrowdANALYTIX社との協業を開始しており、既に数社のユーザ企業と実証実験を開始しており、流通業、電力事業者、その他マーケティング用途を中心に初年度約20社の顧客獲得を目指している。
CrowdANALYTIX社のAIソリューションの特徴
1. モジュラーAIによる高精度のAIの提供
AIのモジュール化によって、1つひとつのAIモデルが細分化され、専門化された機能を提供。CrowdANALYTIX社は、これらを組み合わせて活用する独自のAIソリューションを提供する。専門化されたモジュラーAIは、特定の判定において高い精度を発揮し、複数のモジュラーAI群を複雑に組み合わせることで、高精度なAIを実現する。
2. 企業システムとのシームレスな統合
CrowdANALYTIXは、企業が必要とするデータフォーマットに合わせて開発したAPIやダッシュボードによって判定結果を実行プラットフォーム上で提供。これにより、ユーザ企業は既存のシステム、プロセスにシームレスにAI機能を統合できる。
3. 高いROI
データサイエンティストのコミュニティから獲得したモジュラーAIを、CrowdANALYTIX社内のデータサイエンティストが組み合わせることによって高度化し、さらにソフトウェア技術者がフルカスタマイズを行うことにより、企業は高精度なAIソリューションを短期間にシームレスに導入が可能になる。加えて、導入後の精度保証サービスにより、高いROIを実現。