「Biz/Browser HT」により、Windows OSを搭載したハンディターミナルやAndroid、iOSを搭載したスマートデバイスとのアプリケーションの共有(ワンソース・マルチデバイス)が可能になるという。
また、Windows OS搭載のハンディターミナルに対応した「Biz/Browser Mobile」を利用している場合、アプリケーションの大幅な改修を行うことなくAndroid OS搭載のハンディターミナル移行が可能になるという。
2007年頃よりマイクロソフト社の組み込み用OS「Windows CE」を採用し、ハンディターミナル端末が多数発売された。マイクロソフトは、「Windows CE」の後継である「Windows Embedded Compact 7」のOSサポートを2021年で終了すると発表している。この発表を受け、ハンディターミナルメーカー各社は、Android OSを搭載したハンディターミナルの開発を進めている状況にある。
すでにデンソーウェーブ、カシオ計算機からは、Android OSを搭載したハンディターミナルの発売が開始されている。ハンディターミナルを使用している企業は、今後この端末の環境変化にあわせた業務アプリケーションのリプレイスが必須となる。そのような状況を踏まえ、ワンソース・マルチデバイスが可能な「Biz/Browser HT」を正式リリースしたとしている。
「Biz/Browser」は、業務システムのためのアプリケーション開発・実行環境。「Biz/Browser」でアプリケーションを開発することにより、業務システムで要求される高効率の入力環境を実現する最適なユーザーインターフェース(アプリケーション画面)を提供できる。
また「Biz/Browser」は、様々なOSや端末に対応しており、「Biz/Browser」で開発したアプリケーションを、OSや端末にあわせて改修することなく、様々な端末環境で動作させることが可能だ。
加えて端末OSのアップデートや利用端末機種の変更などによるシステム動作環境の変化を吸収し、業務アプリケーションへの影響を最小化する。これにより業務システムの長期安定稼動を支え、システムの運用負荷・運用コストを大幅に削減するという。
「Biz/Browser HT」の特徴
・快適な操作性・レスポンスとオフラインで動作するアプリケーションの実現
Webアプリケーションでありながらネイティブアプリケーションに匹敵する操作性・レスポンス性を持ち、電波環境の悪いオフライ ン環境下での運用に対応したシステムを構築できる。
・マルチデバイス・マルチOSアプリケーションの実現
Androidを搭載した多数のハンディターミナル端末をサポート。メーカー・機種が異なる端末においても同一アプリケ ーションの利用が可能。また、「Biz/Browser HT」は、Windows搭載ハンディターミナル向け「Biz/Browser Mobile」、スマートデバイス向け「Biz/Browser SD」と高い互換性をもっており、「Biz/Browser Mobile」 「Biz/Browser SD」で動作するアプリケーション資産を「Biz/Browser HT」でそのまま利用することが可能。
・専用開発ツール「Biz/Designer」で簡単アプリケーション開発
Biz/Browserアプリケーションの専用開発ツールである「Biz/Designer」により端末機種・OSを意識することなくアプリケーシ ョン開発が可能。Androidアプリケーションの開発経験がない場合でも、キー入力・バーコード入力制御はもちろん、タップ・スワイプ等のスマートデバイス特有の操作性を併せ持ったアプリケーションを簡単に開発できる。