エフセキュアは、シングルボードコンピュータ「USB Armory」の第2世代モデル「USB Armory Mk II」を、2月6日に発表した。すでに受注受け付けを開始しており、1台あたりの価格は120ユーロ。

「USB Armory」は、フラッシュドライブサイズのコンパクトな設計。IoTデバイス向けテストなどの用途に応じて、さまざまなセキュリティアプリケーションを実行および開発するプラットフォームとしての機能を提供する。
今回リリースされた「USB Armory Mk II」は、オープンソースのハードウェア設計に基づき、コンピュータの低レイヤ部分における強力なセキュリティ対策を提供するもの。セキュリティ機能として、暗号化コプロセッサ、乱数ジェネレータ、セキュアブート機能などを備えている。
これらの機能は、ブートプロトコルなどの低レイヤプロセスに危害をもたらす可能性のある物理的改ざん技術といった、さまざまな攻撃からデバイスを保護する。
おもな用途は以下の通り。
- 自動暗号化/ウイルススキャン/ホスト認証/データの自己破壊などの高度な機能を備えた大容量ストレージ
- ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)
- 信頼できないホストのOpenSSHクライアントおよびエージェント
- エンドツーエンドVPNトンネリング用のルータ
- Torブリッジ
- 統合Webサーバのパスワードマネージャ
- 仮想通貨ウォレット
- 認証トークン
- ポータブルな侵入テスト用プラットフォーム
- 低レイヤUSBセキュリティテスト
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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