アクセンチュアは、資生堂と資生堂グループのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、変化する顧客と市場環境に迅速に対応することを目的とした戦略的パートナーシップを結ぶことに合意した。
資生堂は、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」の中で、スキンビューティー領域をコア事業とする抜本的な経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界のNo.1企業になることを目指している。その一環として「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を掲げているという。
アクセンチュアは、資生堂が目指すデジタルを中心とした事業モデルへの改革から、グループ全体のイノベーションを支える標準ICT基盤やオペレーションの構築支援、デジタル時代に適応した人材育成に至るまで幅広いサービスを提供する。これにより、世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーの実現に向けた長期成長基盤のさらなる強化に貢献するとしている。
同社では、先進的なAI、アナリティクスやオートメーションなどの高度な専門性を組み合わせることで、資生堂が目指す新事業モデルへの転換を支援する。また、先端のテクノロジーによって、資生堂がグループ全体で取り組む全世界共通のクラウドベースの単一情報システム基盤を構築し、経営情報やデータの見える化、決算の早期化、在庫管理の高度化やグローバル需給管理といったデジタル変革の実現に不可欠な基幹業務プロセスの刷新を支援するという。
さらに、将来の資生堂を支える社員のスキル向上を目指し、社員一人ひとりの特性や希望に応じて、人工知能などの先端テクノロジーの知識や変革推進のマネジメント力など、幅広い研修プログラムを組み合わせることができる実践形式のトレーニングを提供する。
資生堂の国内事業の支援を皮切りに、これら一連のデジタル変革をさらに強力かつ迅速に実行すべく、資生堂との合弁会社の設立も検討するとしている。
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