日立ソリューションズは、東京エレクトロンのグローバル共通のフィールドサービス業務管理システムを「Microsoft Dynamics 365」で構築したことを発表した。新システムは2019年2月から米国、日本、中国、シンガポール、2020年10月には欧州、韓国の現地法人や拠点で利用が開始されている。
システムの導入効果
管理データを一元管理することでフィールドサービス業務におけるオペレーションの効率向上を実現
グローバル共通のフィールドサービス業務管理システムにより、フィールドエンジニアの割当から、作業完了後の報告書の提出、納入先のサイン受領まで、案件の一連のプロセスを管理し、管理データを一元化することができる。この共通化された作業報告により、保守案件ごとの進捗が可視化され、管理者の進捗管理を容易にするという。
ナレッジの活用により、フィールドサービス業務の品質向上を実現
グローバル共通の作業報告を検索できるため、ナレッジの活用が容易になる。また、フィールドサービス業務管理システムと既存システムのデータを連携し、横断的に参照できるようにすることで、導入した装置の知見や修理ノウハウ、故障時の対応など、これまで蓄積してきたナレッジ活用も可能になるという。これにより、フィールドサービス業務の対応力の強化と保守対応時間の短縮など品質向上を実現し、納入先メーカーの満足度向上につなげるとしている。
オフライン環境で迅速な作業報告書を作成し、作業効率向上を実現
フィールドエンジニアがオフライン環境でもワークオーダー(作業指示)機能を使えるように、「RESCO Mobile」を活用した専用モバイルアプリを導入している。納入先メーカーのクリーンルーム内で作業時間の合間や作業完了後すぐに作業内容を入力し、顧客の承認サインをその場で受け取ることも可能になったとしている。これにより、作業効率向上を実現しているという。
日立ソリューションズは、今後も、企業の顧客管理システムの課題に対し、「Microsoft Dynamics 365 CRMシステム構築サービス」の提供を通じて、意思決定の迅速化と業務効率向上に貢献していくとしている。
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