NetAppは28日、同社のハイエンドストレージ製品「NetApp FAS6080」が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の科学衛星データ処理システムのストレージ基盤に採用され、システムが安定稼働していることを発表した。JAXAが構築したデータ処理システムのストレージの総容量は830TBに上る。
JAXAは「かぐや」「きずな」といった多数の科学衛星を打ち上げ、宇宙観測や科学実験、実証実験などを行っている。「かぐや」の月面のハイビジョン映像や多数の観測データは、科学衛星データ処理システムによって処理され、国内外の研究機関や大学などからも利用、接続のニーズが高いという。そのためには大規模なストレージや広帯域なネットワークとシステムの信頼性などが重要となる。
NetAppのストレージ製品は2008年9月から導入が開始されていたが、このたび、システムの安定稼働が確認された。NetAppによれば、JAXAは既存衛星からの蓄積されるデータと、新たな科学衛星の打ち上げに備えるため、今後もデータ処理システムの増強を続ける予定だとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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