日本オラクルは7月29日、「Oracle Advertising and Customer Experience(CX)」におけるサブスクリプション管理の最新機能を国内で提供開始した。
今回の最新機能により、企業は顧客の最新状況を明確に把握し、財務、サプライチェーン、およびCXアプリケーションから分析結果を得て、顧客満足度の向上から、契約の維持や更新率の向上までを実現可能だとしている。
新機能の概要
解約可能性(チャーン可能性)の予測
営業担当者は、契約の更新に影響する可能性がある問題を特定し、タイムリーな対策を講じて、顧客の維持が可能だという。予測モデルでは、AIと履歴から読み取れる指標を使用し、顧客の解約の主要な原因を特定。サブスクリプション・ダッシュボードには、迅速に問題に対処しながら、契約の更新率を最適化するのに必要な情報が表示されるとしている。
組み込み済みのサブスクリプション・レポート
解約リスクの高い顧客に対応すると同時に、サブスクリプション契約のステータス情報から、ロイヤリティの高い顧客へ報奨を提供するために必要な情報を得ることが可能。月間経常収益別の上位顧客と製品や、最も頻度の高い製品のアップグレードとダウングレード、顧客および製品別の年間経常収益と合計契約金額、顧客別の平均収益などのレポートによって、企業は顧客への販売活動を詳細に分析できるという。
商取引のセルフサービス・サブスクリプション
営業担当者とサービス担当者から支援を受けずに、顧客はサブスクリプションの管理が可能。サブスクリプションをいつでもどこでも管理できるよう顧客のCXを向上しつつ、企業の管理コストを削減できるとしている。
サービス・ロジスティクスとの統合
フィールド・サービス技術者は、自分が担当する顧客の契約サービス内容、契約料率、割引率などを現場で確認することが可能。これにより、特価と割引の提案をその場で行うこともできるため、現場でのCXを向上できるという。
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