マイクロソフトは、同社のSAP ERPを「SAP S/4HANA Cloud private edition」に移行するため、Microsoftクラウド上に「RISE with SAP」を導入すると発表した。
マイクロソフトは、RISE with SAPを活用することで、新しい機能やテクノロジーをスピーディーに導入する。また、同社が使用するSAPの他のクラウドソリューションと統合された柔軟なクラウド・ファースト・ソリューションでビジネスを展開できるようになるとしている。
マイクロソフトでCommerce + Ecosystems担当プレジデントを務めるシャーロット・ヤルコニ氏は、次のようにコメント。「Azure上でRISE with SAPソリューションのパワーを発揮することで、柔軟、迅速にネットワークを拡張して、ビジネスニーズを満たすことができ、さらにその経験をお客さまと共有できると考えています」。
またSAPも、ビジネスクリティカルなITランドスケープの一部を既にMicrosoft Azureに移行。同社は、ビジネス変革の一環として、業務効率を高めるために、Microsoft Azure上のRISE with SAPソリューションで使用されるオペレーションモデルに基づいて、同社の基幹業務システムのIT運用を最適化する予定だとしている。
SAPでCDIOを務めるフロリアン・ロートは次のように述べた。「マイクロソフトがRISE with SAPを選択したことは、Microsoft Azure上のSAP S/4HANA Cloudの導入を加速させることで、顧客のクラウド移行をシンプルにしようという、SAPとマイクロソフトとの継続的パートナーシップの強さの証だと言えます。また、SAPもMicrosoft Azure上で同社の基幹業務システムを最適化して、そのセキュリティ、柔軟性、拡張性を高めています。私たちはこれらの導入から得た学びを取り入れ、ベストプラクティスをお客さまと共有していきたいと考えています」。
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