今回IDGジャパンが行った調査では、2009年度にIT予算を削減すると回答した企業が全体の34.6%にのぼり、増加すると回答した企業の割合の14.1%を大きく上回った。
また、IT予算の約3割を占めるシステム運用/保守の予算についても、減少させる企業の割合が2008年度の18.0%から2009年度には23.5%に上昇。企業のIT予算削減の対象は、新規投資から、保守や運用費用にまで拡大されつつある。
IDCジャパン ITサービス マーケットアナリストの武井氏は「システムの抜本的な見直しが進む中で、新たな技術/ソリューションの導入や、それをサポートできるベンダーの利用も徐々に拡大していく。ベンダーは企業のITコスト削減をサポートしながらも、新たなIT技術/ソリューションを活用した次世代システムにおける収益モデルを検討し、景気回復時のIT投資案件獲得に備えることが重要である」と分析している。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2009年 国内CIO調査: ITサービス/アウトソーシング利用実態」(J9300102)にその詳細が報告されている。
【関連URL】
・IDCジャパン 2009年 国内CIO調査:ITサービス/アウトソーシング利用実態
http://www.idcjapan.co.jp/Report/ItService/j9300102.html