日本オラクルは、シミックがファーマコヴィジランス(医薬品安全性監視)業務にオラクルの医薬品開発の安全性情報管理アプリケーション「Oracle Argus Safety」のクラウド・サービス「Oracle Argus Cloud Service」を導入したことを発表した。
シミックは、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供している。
同社が導入した背景として、「Oracle Argus Safety」は世界や日本の大手製薬会社など、多くの利用実績があるグローバル安全性データベースであることや、多くの製薬企業において「Oracle Argus Safety」のレンタルに関するニーズも多いということが主な理由だという。
そして同社が「Oracle Argus Safety」を使用するだけではなく、その使用を希望する製薬企業にもデータベースを分割してレンタルするサービスも開始するとのことだ。
シミックが導入した際の基本設定をベースに各社のテナントの作成を行い、運用管理は専属のシステム・エンジニアが担当する。そのため契約から運用開始までのリードタイムも短く、かつリーズナブルな価格で利用可能だという。なお「Oracle Argus Safety」のマルチテナントを使用したレンタルサービスを提供するのは、日本企業ではシミックのみとのことだ。
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