シトリックス・システムズ、ジャパンは23日、XenServer向け仮想化プラットフォーム管理製品の最新版「Citrix Essentials for XenServer 5.5」を発表した。
Citrix Essentialsは、ストレージ管理や、プロビジョニングサービス、高可用性の各領域でXenServerのエンタープライズ管理機能を拡張するソフトウェア。複数のハイパーバイザーによる仮想環境構築が進められることを見据え、Hyper-Vの仮想マシンを管理できる点も特徴だ。
新バージョンでは、効率的なリソース配置を自動分析する「Workload Balancing」、各社ストレージ製品を統合的に管理する「StrageLink」、開発環境の構築を自動化する「Lab & Stage Management」などの機能が追加、または強化された。
Workload Balancing
パフォーマンス最適化の支援機能。仮想環境全体の稼動状況について自動で情報を収集し、独自の分析にしたがって仮想マシンの最適な配置を管理者に通知する。CPUやメモリの使用率、ファイルアクセスなどについて閾値を設定しておけば、ポリシーに従ったアドバイスが提供される。
StrageLink
ストレージの持つスナップショットやクローンなどの機能を利用するための機能。旧バージョンでは、多くの他社製品と同様にアクセス機能をハイパーバイザーに備えていたが、今回から独立したゲートウェイにこれを移管。標準規格であるSMI-Sに準拠したストレージであれば、カスタマイズすることなく利用できる。また、仮想マシンの自動作成機能なども備える。
Lab & Stage Management
開発環境の管理を支援する機能。仮想マシンの設定や解除など、自動化することによって、作業品質の向上やコスト削減を実現する。ローカライズなどの準備が完了次第、日本でも提供が開始される予定だ。
提供開始は同日から。価格は、プロセッサ数にかかわらずサーバ1台あたり467,500円からとなっている。30日間試用版が、同社のWebサイトより入手できる。