SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

約1PBテープライブラリが解消へ がん研有明病院「Dell PowerScale」ストレージを導入

 デル・テクノロジーズは、公益財団法人がん研究会 有明病院(以下、がん研有明病院)が「Dell PowerScale 」(以下、PowerScale)ストレージを採用し、医療IT基盤のDXを達成したことを発表した。

 「PowerScale」ストレージを採用したことで、今後がん研有明病院ではデジタル病理画像向けオンラインストレージの容量が6倍に増強されるほか、アーカイブ済み画像検索・閲覧作業のスピードを数分から数秒に短縮したという。さらに、今後のデータ容量増加にも迅速に対応できる環境を実現したほか、高信頼・高可用性を確保したとしている。

 「PowerScale」導入以前、同病院の環境ではデジタル病理画像向けストレージ基盤の改善が必要となっていたという。がんの病理診断は、患者から採取した細胞や組織から標本(スライド ガラス)を作成し、顕微鏡で観察する方法で行われている。

 もっとも、現在は標本をデジタル化した画像で病理診断(パソロジー)を行うことも可能になっており、同病院では病理診断をデジタルで行う「デジタル パソロジー」に取り組んでいた。しかし取り組むにあたって、オンラインストレージがそのボトルネックになっていたとのこと。生体組織診断の場合はスライドガラス1枚分で数GB、手術中の検体では10GB超のデータが十数枚作成されることもあるという。

 さらに病理診断の依頼件数は年間で平均約4万件、毎月約40TBずつデータが増大する状況であったことから、従前のストレージ環境では増大する大容量データをすべて受け止めることができなかった。ストレージにデータが入り切らないため、診断が終わったデータは一定期間が経過した後に毎日テープライブラリー装置へ退避させ、過去データを再度参照する場合は、その都度テープからデータを戻す必要もあったとのこと。

 だが今回導入した「PowerScale」ストレージはRAIDなどを用いる一般的なストレージと異なり、複数のノード間をまたいだ分散ファイルシステムによってデータを保護するため、仮に一つのノードが完全に故障してもデータ損失やサービス停止は発生しないという。また、構成条件を満たせば最大4ノード同時障害にも対応することが可能とのこと。

 これにより、旧オンラインストレージの容量が100TBだったのに対し、現在では6倍となる600TBの実効容量を確保。約1PBのテープライブラリ装置を撤去する目途が付いたという。さらに今後の増設・拡張についても余裕で対応できる環境を実現し、DXを推進することができたとのことだ。

 なお今回の取り組みは、日本の医療機関における「PowerScale」ストレージの初採用事例だという。デル・テクノロジーズは、今後も医療分野におけるICT活用を支援していくとしている。

【関連記事】
デル・テクノロジーズ、サイバーセキュリティの検証環境を提供する「CoE」を2023年春にオープン
デル・テクノロジーズとウインドリバー、統合プロセスを簡素化しコストを削減するソリューションを共同開発
キンドリルとデル・テクノロジーズ、サイバーレジリエンスソリューションを発表

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/16760 2022/10/11 14:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング