理化学研究所(理研)と富士通が共同開発し、2020年4月に試行的利用、2021年3月に共用(本格稼働)を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」および「Graph500」において6期連続の世界第1位を獲得したと発表した。
「TOP500」は第2位、「HPL-AI」は第3位となっており、この結果は「富岳」のフルスペック(432筐体、15万8,976ノード)によるものだという。これらのランキングは、米国テキサス州ダラスのケイ・ベイリー・ハッチソン・コンベンション・センター・ダラスおよびオンラインで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「SC22」において、11月14日付で発表されている。
富士通は、2022年10月25日より日本国内で提供を開始したクラウドサービス「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」などを通じて、これまで培ってきた技術を幅広く提供し、高機能な新材料の開発や、感染症対策、輸配送の人手不足などの社会課題解決につながるよう共創を進め、取り組みを加速していくという。
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