NTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT)は、DX支援コンサルティング強化の一環として、SAP S/4HANA Cloud・ServiceNowとのシステム・データ連携を容易に実現する「WinActor Data Driver」の提供を開始したと発表した。
WinActorは、NTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、NTT-ATが商品化した純国産のRPAだ。
これはWindowsアプリケーション・Webアプリケーションで行う様々なPC操作を「シナリオ」として記録し、自動化。定型的な繰り返し作業や、大量データを扱う作業を正確に再現することが可能となっている。
さらに、既存システムに手を加えることなく、これまで人手で行ってきた複雑な操作や複数システムにまたがるデータの投入を自動化し、大幅な効率・品質・コスト改善につながるという。
基幹システムSAP ECC6.0サポート終了という「SAP 2027年問題」に備え、各組織でSAP S/4HANA Cloudなどの導入やServiceNowのクラウドプラットフォームなどを活用したワークフローの刷新など、社内業務の最適化に対する関心や関連するサービスの導入・連携へのニーズが加速度的に増加しているとのこと。
このような状況に対し、NTT-ATは利用者の社内業務最適化を推進・支援する体制の強化を掲げる。より迅速にDX推進環境を導入するために、WinActorシナリオセンタのラインアップとして、利用者に高度な知識がなくても、データ連携・変換・活用を可能とするWinActor Data Driverを提供するとしている。
WinActor Data Driverの主な特長としては以下の通り。
- 高度な知識不要でSAP S/4HANA Cloud・ServiceNowへのAPI連携を簡単に実現
- 取得したデータはWinActorで利用しやすいCSV形式に自動変換
- SQL生成ツールにより、UI上でSQLを簡単に作成可能
- SAP S/4HANA Cloud・ServiceNowのAPI仕様変更に自動対応
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